2024年 5月 6日 (月)

議員事務所の仕事を体験 「現場」見ると何かが変わる
インタビュー「若者を棄てない政治」第8回/ドットジェイピー・大久保勇輝さん

知らない人の家に行ってポスター貼りのお願い

――インターンシップは2年終わりの2月~3月に行ったんですね。

大久保 静岡県選出の衆議院議員の事務所にお世話になりました。2月は学校の試験があったので週1回だけ東京の事務所に通い、その後5日間ほど、静岡の事務所で「合宿」しました。一緒に参加した数人の学生と事務所で雑魚寝しながら、地元活動の体験をさせてもらいました。

――地元ではどんな経験を?

大久保 主な活動はポスター貼りでした。一軒一軒知らない人の家に行って、講演会の案内ポスターを貼らせてもらえるように「セールストーク」をするんです。それまでは国会議員というと、テレビでスーツを着て颯爽と歩いていく、派手な世界というイメージが強かったんですが、「こういう地道な活動が裏にあって一人の国会議員が送り出されているんだな」と体で感じました。
   あとは、地元の秘書って大変だなあ、と。たとえば、選挙区のどこにポスターが貼ってあるのか全部地図で管理していて、どこのポスターの色が落ちてきたとか剥がれたとか全部聞いて、また貼りに行くんですよ。結構田舎なので土地も広いんです。そういった活動を地道にやっていかないといけない。

――逆に、東京での体験で印象的だったことはありますか。

大久保 予算委員会は生で見るとすごい迫力でした。テレビでイメージしていたよりも部屋が狭くて、そんな場所にパワーがある人たちが集まっていて、すごいエネルギーだなと感じました。
   もう一つは、新聞の読み方が変わったことですね。委員会の議論の一部始終を聞くことができたことで、新聞の記事は要約にすぎないのが実感できました。新聞だけではすべてを知ることはできない、書いてあることを簡単に信じてはいけない、と強く思うようになりました。

――「これはひどい」という議員はいましたか?

大久保 特定の個人というわけではないですが、委員会や議会を傍聴しているときのヤジはひどかったですね。なにも生産性がないし、子供が見てどう思うかと考えると教育上もよくない。大人がやることじゃないですよね、あれは。
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