2024年 4月 20日 (土)

軽自動車は生き残れるのか ハイブリッドと低燃費競争

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「当面はガソリンエンジンで燃費をよくしていく」

   ダイハツが10月の東京モーターショーに参考出品した軽「イース」は、「ホイールベースの縮小と各部材料の徹底した軽量化、独自のエンジン燃焼制御システムなど既存技術の組み合わせ」で、リッター30キロを実現し、話題を呼んだ。2~3年後には100万円を切るエコカーとして市販の予定という。

   スズキの鈴木修会長も「当面はガソリンエンジンで燃費をよくしていくことが課題だ。燃費は段階的に30キロに引き上げていく」という。軽がHVや電気自動車になっては販売価格が高くなり、商品として成立しない。鈴木会長は「シンプルな車を作ることが必要」と説く。その考えは、エンジンの排気量を縮小することで燃費を稼ぐVWのダウンサイジングの方向性とも通じるものがある。

   国内ではホンダが10年にフィットのHVを発売する。現行フィットの燃費はリッター24.0キロだが、HV化で30キロを超えるのは確実。ある大手自動車メーカーのエンジニアは「日本の軽は日本市場ではフィットなど小型の低燃費車に押され、国際的にはインドのタタのような低価格車がライバルとなる。軽が生き残るためには、低燃費と低価格の両方を追求せざるを得ず、技術革新とコスト削減の熾烈な競争にならざるを得ない」と、苦しい競争の現場を解説する。

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