2024年 4月 30日 (火)

3年物で年1.4%も出現 「高金利定期」に人気

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   消費者はボーナス時などのキャンペーンやインターネット専業銀行などの「ネット定期」といった、「高金利定期」に敏感になっている。ネット定期は24時間365日申し込める便利さもあって、メガバンクなどでも増えてきた。そのせいもあって、元本保証で安全な資産運用商品として定番の定期預金が、ジワジワと残高を伸ばしている。

個人の定期預金200兆円に迫る

   国内銀行の個人の定期預金残高は、2010年1月末で199兆1152億円と、200兆円に迫る。前年同月と比べて2.9%増。リーマン・ショック前の08年1月と比べると8.2%増えた(日本銀行調べ)。

   「低金利だからこそ、少しでも高い金利に預けたい」という消費者が増え、人気なのがネット銀行だ。ネット銀行の場合、支店を保有しない分を金利にまわせるので、既存の銀行よりも金利を高めに設定できる。

   日銀によると、全国銀行の定期預金金利の平均は「100万円」を預け入れた場合で、1年物が年0.078%、3年物0.113%、5年物0.172%、10年物0.400%となっている。

   メガバンクの定期預金は、5年物で年0.15%程度。これがネット銀行であれば、ジャパンネット銀行やソニー銀行、イーバンク銀行などで年0.42%~0.45%を付けている。

   メガバンクの10年物でも1%に届かない中で、「破格」なのが日本振興銀行。5年物で年1.3%、10年物では1.8%を提示。オリックス信託銀行の「eダイレクト預金」や、あおぞら銀行の「ネット定期」(半年複利)も5年物で0.9%を付けている。

   また、東京スター銀行の「好金利365」(1口100万円以上)は、原則中途解約できないなどの条件があるものの、3年物で年1%、5年物で1.2%を提示していて、ネットや電話のほか支店でも受け付ける。

ホームページに思わぬ「掘り出し物」キャンペーン

   高金利キャンペーンの多くはボーナス・シーズンだが、インターネットのホームページでは思わぬ「掘り出し物」を発見できる。

   2007年9月に開業した住信SBIネット銀行は、2月に預金量1兆円を突破。3月15日には1兆1000億円まで積み上げた。3月31日まで、「預金1兆円突破記念 ありがとうキャンペーン」を展開中で、金利は1年物が年0.83%、3年物0.9%。5年物の1%とお得。

モバイルバンキングのじぶん銀行は3月28日まで、「春の金利円定期預金キャンペーン」を展開。1年物で年0.5%(5年物も同水準)を付けていて、他のネット銀行の金利よりも高い設定だ。

   09年9月に開業した韓国系のSBJ銀行は「銀行は金利だ!」をキャッチフレーズに、10年2月10日にオープンした横浜支店で「開業キャンペーン」を実施(4月30日まで)。ネット銀行よりもさらに高い、3年物で年1.4%を付けている。しかも、インターネットでは受け付けておらず、「横浜支店に行っていただかないと契約できません」(SBJ銀行)といい、来店が条件になっている。

   定期預金は預入期間が長いほど、金利も高い。いまの低金利局面がまだ続くと考えれば、5年物、10年物の長期の定期預金に預ける「作戦」もアリだ。ただ、銀行によっては中途解約ができなかったり、中途解約時に適用されるペナルティー金利が高めに設定されていたりすることがあるから注意も必要。将来の金利上昇時に預け替えることを考えれば、ペナルティー金利は要チェックかもしれない。

   なお、金利はいずれも3月8日の週のもの。

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