2024年 4月 23日 (火)

世界は「買い」日本だけ「売り」 高騰する金・プラチナ価格

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   金やプラチナ価格の世界的な高騰が続いている。国内の小売価格も1年前に比べて、金が1グラムあたり850円超、プラチナが1750円を超す上昇だ。

   一般に、金の小売価格で1グラム3500円、プラチナで4500円を超えると、売り気配が強まるといわれるが、貴金属店には投資用の地金はもとより、不要になったネックレスや指輪などを持ち込む人が増えている。

今度は「ユーロ」不安で買われる

   貴金属の老舗、田中貴金属工業によると、2010年4月30日の金の小売価格は1グラムあたり3749円。前日(28日)と比べて42円高で、年初と比べても400円を超えて上昇している。

   一方、プラチナは前日比56円高の5593円。年初と比べて900円も上昇していて、いずれもまだ値上がりする可能性がある。

   価格の上昇要因を、田中貴金属は「ユーロ圏の財政不安にある」とみている。「米経済の回復期待が高まり、全体としては株価が上向きなので、本来であればメタル投資は抑えぎみに動くのですが、ギリシャやポルトガル国債の格下げなどもあって、安全資産の金やプラチナが引き続き買われているのが現状です」(貴金属部)と説明する。

   金は原油価格の上昇に、またプラチナは金の高騰と、商品価格が互いに影響しあっていることもある。

   なかでも、プラチナの価格上昇は著しい。新興国をはじめとする景気回復に伴って、自動車の触媒など工業用需要の増加に加え、1月に米ニューヨーク市場に上場したプラチナETF(上場投資信託)による値上がり期待の投機マネーが流入し、さらに価格を押し上げている。

   ただ、「旺盛な需要もあって、中国は価格が低いときから積極的に買っていたため、現状はちょっと投機がかっていて、(価格水準は)高すぎるかもしれません」ともいう。

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