2018年 7月 21日 (土)

「スピッツ」ヒット曲とそっくり また中国で盗作疑惑

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   上海万博の公式PR曲の盗作騒ぎが記憶に新しいが、今度は別の中国曲が、日本の人気バンド「スピッツ」のヒット曲「空も飛べるはず」(1994年)にそっくりだ、という指摘が浮上している。

   「盗作以前のそのままじゃないか」「これでバレないと思ったのか」――2010年5月の連休に入りネット掲示板2ちゃんねるやブログで盗作疑惑を指摘する声が相次いだ。中国の歌手、大張偉さんが歌う「偏偏愛上洋葱」(2009年)のメロディが、スピッツの草野正宗さんが作曲した「空も飛べるはず」に酷似しているというのだ。

事務所関係者は「権利は日本からもらった」と主張

   大張偉さんは、元バンドボーカルでソロデビューした。「偏偏愛上洋葱」の作詞もし、ほかの曲では作曲も手がけている。問題の歌の作曲家は「Jeanne,Laurent」という、どことなくフランス人の名前のような人物だ。日本のネットで調べる限り、音楽家の「Jeanne,Laurent」は少なくとも著名な人物ではないようで、その実在は確認できなかった。このため、架空の人物ではないか、大張偉さんと同一人物ではないか、という推理をするブログもある。

   中国国内では、「偏偏愛上洋葱」の発売直後(09年夏)から、スピッツ曲の盗作ではないかとネットで指摘が出ていた。著名なネット掲示板「天涯論壇」に「メロディがまったく一緒」と声が寄せられ、ある中国語ニュースサイトには、09年8月25日、大張偉さんの事務所関係者のコメントも載った記事が紹介された。盗作だとほぼ断定し、からかうかのような調子になっている。

   記事によると、大張偉さんの事務所関係者は、「メロディの権利は日本からもらった」と主張したが、なぜ作曲者欄の名前が本来の草野さんではないのか、という記者の質問には「印刷のミスだ」と答えたという。大張偉さんを巡っては06年ごろから邦楽を含む盗作騒動が相次いでいるそうで、記事では、「パクリさん」といったニュアンスのニックネームで大張偉さんを呼んでいる。ただ、彼の人気は限定的だったこともあり、中国国内では大きな話題になるまでには至らなかった。

パクり問題は根深い?

   一方、日本では、岡本真夜さんの曲を盗作したと事務局が事実上認めた上海万博が5月1日に始まったこともあり、あらためて中国の曲盗作問題に関心が集まった形だ。

   万博PR曲の作曲家には、ほかにも盗作疑惑があったと中国メディアが報じたし、今回の大張偉さんの疑惑も初めてではない。万博曲を巡って中国当局が示した著作権保護への強い姿勢が本物なのかどうか、見極めが必要なようだ。

   インターネット上では2曲の演奏動画を紹介するブログが広がり、実際に聞き比べることができる。聞いてみると、ブログ筆者たちも指摘している通り、確かに似ている。

   もっとも国内のネットにも「盗作」に寛容な声はある。今回の問題を取り上げた「2ちゃんねる」には、かつての日本も洋楽からパクッていた、という趣旨の書き込みもあった。

   スピッツの事務所に事情を聞こうとしたが、ツアー準備中でもあり担当者とは連絡が付かなかった。

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