保護責任者遺棄致死などの罪に問われた元俳優の押尾学被告(32)の裁判で、ネットでは2010年9月6日、7日の公判で証人によって語られた押尾被告の様々な言動から、かつて大人気だった「押尾学(お塩先生)語録」が再び注目され、今ならば押尾被告がどんなセリフを発するのか、などの議論がされている。「最高の俺は他人は当然、俺自身も超えられない」「押尾学語録」が再び注目されるきっかけになったのが、押尾被告がMDMAを「アミノ酸」と隠語で呼んでいたことや、「ダメだ、ダメだ、Bプランを考えてくれ」と提案したなどの証人の証言。「Bプラン」というのは飲食店従業員の田中香織さん=当時30歳=が死亡する際に、なぜ救急車を呼ばなかったか、死亡した責任を誰になすりつけるかの「打ち合わせ」などで出た押尾被告のセリフ。ネットでは「Bプランって何だ?」と話題になった。押尾被告はメディアのインタビューやコンサート、日常会話で奇想天外な発言をしているとされ、その発言は「押尾学語録(お塩先生語録)」と呼ばれていた。代表的なものに「最高の俺は他人は当然、俺自身も超えられない」「俺はアメリカ人。見てくれは日本人だけど、心はアメリカ人っす!」「お前らが今付き合ってる女は、俺と付き合えないから仕方なくお前らと付き合ってるんだ」などがある。もっとも、押尾被告自身は07年4月19日に開設したブログで「押尾学語録」について「押尾学認定済と書いてあるらしいけど、認定してねえよ!(笑い)俺がカートコバーンの生まれ変わりだとか、言ってねえ。俺は日本人。ていうか1978年生まれだから生まれ変われねえ」と書いている。「オレ達で考える押尾語録」トピに書き込み今回の公判でもMDMAを「アミノ酸」、突然飛び出した意味が不明な「Bプラン」、事件当日、六本木ヒルズの23階から42階までクスリのようなものを持ち非常階段で移動した理由を「筋トレ」と検察側の証人から押尾被告が言っていたことがわかった。こうしたことからかつての「押尾学語録」を思い出した人が多かったようだ。SNS「mixi(ミクシィ)」の「anti押尾学」コミュには、「オレ達で考える押尾語録」トピが立っていて、10年9月7日には、「俺はブランドなんだ!!!!お前がやったことにしろ!!」「警察とか検察とか聞いても、俺はビビんないね。むしろあいつらがビビってる」などが書き込まれている。掲示板「2ちゃんねる」では、押尾被告の「プランB」発言に関するスレッドが多数立っていて、「プランBを考えてくれは、押尾神語録に追加決定」「これこそ名言!今までの格好つけの発言なんか吹き飛ぶわ」「いきなり今年の流行語大賞の本命登場」などと騒ぎになっている。
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