2019年 9月 17日 (火)

コレステロール「高いほうがいい」 医学界を二分する衝撃新説が登場 

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   「コレステロール」と聞くと、「悪い」というイメージを持っている人がほとんどだろう。ところが、日本脂質栄養学会が「コレステロール値は高いほうが、死亡率が低い」という研究成果をまとめ、これまでの「定説」を覆した。

   コレステロール値については、血中のLDL(悪玉)コレステロールが増加すると動脈硬化になり、心筋梗塞なども起きやすくなるとされていた。

コレステロールの善玉悪玉説は根拠崩れた?

   日本脂質栄養学会は2010年9月3、4日に開いた学会で発表した「長寿のためのコレステロール ガイドライン(2010年版)」で、「コレステロール摂取量を増やしても血清コレステロール(TC)値は上がらない」と指摘している。

   「『高リノール酸植物油の摂取を増やし、動物性脂肪とコレステロールの摂取を減らす』という従来の栄養指導は、むしろ心疾患、ガンなどを増やす危険性が極めて高く、これを勧めない」「血清コレステロールの善玉(HDL-C)・悪玉(LDL-C)説はその根拠が崩れた」など、14章からなるガイドラインは、コレステロール値を低く抑えることが健康への「近道」と思っていた人にとっては衝撃的ともいえる内容だ。

   今回の研究では、東海大学が神奈川県伊勢原市の老人基本健診受診者(男性8340人、女性1万3591人)を平均7.1年間追跡した結果、男性ではLDLコレステロール値が79ミリグラム以下の人より、100~159ミリグラムの人のほうが、死亡率が低くなったことがわかった。

   日本脂質栄養学会は「欧米の過去5年間のデータをみても、少なくともLDLコレステロール値の140ミリグラムや、総コレステロール値の220ミリグラムの基準は低すぎることがわかりました。最近はコレステロール値だけで判断して薬を投与するケースが少なくありません。(従来の基準を見直すことで)わたしたちは、数値を下げるためだけに処方される薬の量も減らせると考えています」と話す。

   ちなみに、米国ではLDLコレステロール値が190ミリグラム未満であれば、正常値だという。

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