コレステロール「高いほうがいい」 医学界を二分する衝撃新説が登場 

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コレステロール関連の学会は二つある

   一方、コレステロールの問題では日本動脈硬化学会という別の学会が存在する。1991年に日本医学会に加盟しており、会員2300人を擁する学会だ。

   同学会は2007年に、狭心症などの持病がない人の場合、血中のLDL(悪玉)コレステロールが増加すると動脈硬化が起こり、心筋梗塞などのリスクとなるとし、LDLが140ミリグラム以下、総コレステロールで220ミリグラム以下に抑えるべきだというガイドラインを策定している。

   これに対し、日本脂質栄養学会は「コレステロール値は高いほうがいいのではないか」と考えていた人たちがつくった学会で、ホームページにも「1970年前後から(こうした考えは)始まっている」と記している。

   会員数は600人で、日本動脈硬化学会と比べると約4分の1でしかないが、「独立性」を強調。今回のガイドラインの策定を可能にしたのは「策定委員会のメンバーが製薬会社などからの研究費をもらっていないため」としている。

   じつは、「高コレステロール値のほうが長生きする」ことは、1997年度に大阪府守口市が健康診断を受けた住民1万6000人を対象に行った研究でも同様の成果があった。また最近では、「欧米でも高コレステロール値が死亡率を高めることはないとの研究成果が発表されている」(日本脂質栄養学会)という。

   現在、日本脂質栄養学会では、策定したガイドラインについてパブリックコメントを募集している。医師などに幅広く意見を寄せてもらい、1年後をめどに取りまとめる予定だ。日本動脈硬化学会からも意見を求めているが、「いまのところレスポンスがありません」と話している。

   日本動脈硬化学会にコレステロール値の基準について聞いたところ、「2008年に開いた合同シンポジウムで示したとおり」とだけ答えた。このシンポジウムでは、「LDLコレステロールが増加すると動脈硬化が起こり、心筋梗塞などのリスクとなる。数値が低くても糖尿病や喫煙など、ほかの危険因子をもっている人がいるので、そうした患者を抽出するための基準だ」との見解を示していた。

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