大学寮で同性愛「性行為」隠し撮り ネットにさらされ男子学生自殺

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同性愛者に対する米国のネットいじめは深刻

   クレメンテ君の自殺は、全米で論議を呼んだ。特に同性愛者の団体は敏感に反応。団体の一つ「ガーデン・ステート・イクオリティー」のスティーブン・ゴールドスタイン会長は、今回の盗撮は人種や宗教、性にかかわる偏見が原因で起こる「ヘイトクライム(憎悪による犯罪)」だと、米メディアの取材に対して容疑者を非難する声明を出している。

   ネットにおけるいやがらせは、米国でも深刻な問題だ。AP通信によると、2003年以降、11~18歳の少なくとも12人が自殺を遂げているという。例えば06年、13歳の少女がSNSサイト「マイスペース」上で友人となった「少年」から突然、悪質なメッセージを送りつけられ、ののしられることを苦に首をつって自殺。「犯人」は少年になりすました同級生の母親だったという。

   同性愛者に対するネットいじめは、さらにひどい。アイオワ州立大学のウォーレン・ブルーメンフェルド教授が2010年3月に発表した調査結果によると、同性愛者や両性愛者、トランスジェンダー(性的違和を感じる人)のうち半数以上の54%が、調査の日から30日前までの間にネットいじめの被害を受けたと回答。さらに26%の人が、ネットいじめが原因で自殺を考えたと答えた。

   米国時間10月3日、クレメンテ君が通っていたラトガース大学では、数百人の学生が集まり、ろうそくのともし火を手に追悼の祈りを捧げた。クレメンテ君が自殺の直前にメッセージを寄せたフェースブックには、「タイラー・クレメンテをしのぶ」というページが設けられ、「安らかに眠ってください」「君の死は本当に悲しい出来事だ」などと、頻繁にメッセージが書き込まれている。

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