2024年 4月 23日 (火)

「学校掃除あんまり要らない気がする」 中学生のツイートに賛否両論

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   小学校や中学校では、教室の掃除をホームルームの前か後に行うことが多いが、掃除を「あんまり要らない気がする」とする現役中学生のツイートをめぐり、ネット上で論争が起こっている。ツイートが書き込まれたのは2010年12月下旬だが、およそ半月がたっても、賛否両論の議論が続いている。

   ツイートの主は、大阪府の中学2年生、西田成佑さん(14)。西田さんは、2011年1月1日の日経新聞の特集「跳べニッポン人」の中で、「つぶやく中学生 世界中に『先生』」という見出しで登場。経済 をテーマに、ツイッターで経済学者などと議論していることなどが紹介されている。

「業者が掃除すれば学校ももっときれいになるのに…」

   西田さんは、2010年12月17日夜、

「学校掃除ってあんまり要らない気がする。生徒じゃなくて業者が掃除すれば学校ももっときれいになるのに…」

とツイート。この発言に、多くの反応が寄せられた。

   とりわけ多かったのが、掃除の教育的側面を強調するもので、西田さんはこれに否定的だ。例えば「日本の学校掃除は教育の一貫でもあるらしいね」という声には、

「学校掃除に教育効果があるのか甚だ疑問です」

と反論。

   また、「精神の教育上、それでは意味が無いんです。誰かがやってくれる的な教育では、正しい心が育たないとは思いませんか?」というツイートには、

「その論には、自分たちが掃除することで『正しい』心が育っている、という前提が必要です。その前提が成立しているかどうかはかなり怪しい」

と反論している。

学校で生徒に掃除させる国は少数派

   西田さんは

「『学校掃除は必要』派の人にはどうやったらもっと学校がきれいになるのか考えて欲しいものです」
「この議論の出発点は『こんな汚い学校なんて嫌だー!』というところだと思うんだな。」

と、学校現場で行われている生徒による掃除が、実際に学校をきれいにすることにつながっていないことに対して問題意識を持っている様子だ。だが、教育的意義を根拠に西田さんを批判する声は続き、特に

「自分たちが使っている場所なんだから自分たちで掃除してもなんら不自然ないと思うのですが」
「やはり自分たちの身の回りは自分たちで清潔に保った方がイイです」
「雑巾の絞り方も知らない、窓の拭き方も知らない子供が増えていくんですね分かります」

といった、「教室は自分が使うものだから、自分で掃除すべきだ」という意見が多数登場。中には、

「精神論の世界に費用便益の話を持ち出すとキレられるのは世の常」
「『そうじ』は宗教なんですよw」

といった投げやりにも見える声も出ている。

   議論は11年1月5日になっても続いており、西田さんは、

「元々は『学校掃除は生徒がしなければいけないものなのか』と『学校をよりきれいにするにはどうすれば良いのか』という2つの異なった論点から始まった議論がいつの間にか…」

と、「教室は誰が掃除すべきか。自分が使ったスペースは自分で掃除すべきなのか。では、オフィスはどうなのか」といった具合に、論点が拡散していることに困惑している様子だ。

   なお、世界的に見ると、学校で生徒に掃除させる国は少数派で、掃除をさせている国の多くはアジアに集中。仏教の影響を受けた結果だという説もある。

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