映画監督の紀里谷和明さんが「ツイッター(Twitter)」で激怒している。世界中で大ヒットしているマンガ・アニメ「ドラゴンボール」の実写版第二弾の制作が決まり、紀里谷さんが脚本を担当するとアメリカの有名サイトが掲載したからだ。紀里谷さんは「全くのガセです!そんな訳ないだろ!」などと非難。訂正を要請していると明かしたが、では実写版「ドラゴンボール」そのものの制作は事実なのだろうか。「ドラゴンボール」実写映画情報が掲載されたのはアメリカの有名な映画・テレビ等の情報サイトTheInternetMovieDatabase(IMDb)。監督を務めるのは山崎貴さん?「IMDb」によると、監督を務めるのは「ALWAYS三丁目の夕日」「SPACEBATTLESHIPヤマト」の山崎貴さん。脚本は映画「CASSHERN」「GOEMON」の監督で、宇多田ヒカルさんの元夫・紀里谷和明さん、主演はジョン・フーさんとなっている。紀里谷さんは2011年2月14日に「ツイッター」で、「ドラゴンボール」の実写版の脚本を担当すると「IMDb」に出ているが、これは本当かと聞かれると「なんかIMDBにでたらめな情報が載っているみたいですが、全くのガセです!そんな訳ないだろ!」とキレた。現在「IMDb」に訂正を要請中だと明かした。「マスコミのガセネタというのは広告収入という動機があるからまだ理解できる。ネットのガセネタというのは単なる悪意が動機だから始末が悪い。どちらにせよ本当にいつも迷惑してます」怒りは収まらないようだ。ちなみに、監督をすると書かれている山崎さんが所属する事務所、白組に聞いてみたところ、「ドラゴンボール監督の話しは聞いたことがありません」ということだった。「実写映画について現在調査中」と集英社実写映画一作目「DragonballEvolution(ドラゴンボール・エボリューション)」はハリウッドで制作され、09年3月に日本で公開された。しかし評価は散々で、主人公や登場人物がマンガのイメージと違う、ストーリーに納得がいかない、特撮のレベルが低い、などといった批判が出た。原作者の鳥山明さんは予告編ムービーに、「脚本やキャラクター造りは原作者としては『え?』って感じはありますが(中略)僕やファンの皆さんは別次元の『新ドラゴンボール』として鑑賞するのが正解かもしれません」などといった異例のコメントを出した。「DragonballEvolution」のラストは、続編が作られるのではと思われる展開だった。ネットでは第二弾が制作されるとするなら、「ドラゴンボール」を熟知しているスタッフに任せるべきだとの意見が多く出ていた。今回、監督に山崎さん、脚本家に紀里谷さんという名前が上がり、日本人で、しかもアニメの実写版を手がけた2人だったため、「前作よりマトモなものが見られそうだ」と期待するファンも出ていた。それでは、この2人の起用はないとして、「ドラゴンボール」の実写版第二弾はあるのだろうか。集英社に問い合わせてみたところ、同社広報は「現在調査中です」ということだった。
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