2019年 2月 22日 (金)

「宮崎ばかりがこんな目に」 なぜ鳥インフル感染広がった?

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   口蹄疫(こうていえき)問題で大混乱に陥った宮崎県が再び大きな困難に襲われている。高病原性鳥インフルエンザに感染した鶏が相次いで見つかり、養鶏農場での今冬の発生は2011年2月7日までに県内で11例にのぼり、全国の15例のうち7割以上を占めている。霧島山系・新燃岳(しんもえだけ)の噴火による被害も加わり、国内有数の養鶏地に激震が走っている。

   「なんで宮崎ばかりがこんな目に…」。ある農家が吐き出した言葉に、多くの住民は同じ思いをかみしめている。10年春以降、口蹄疫は宮崎の牛や豚の間に爆発的に拡大。畜産や観光など県全体の被害は「今後5年間で2000億円を超える」との試算も出ていた。そのダメージが癒えない中、今度は鳥インフルエンザが宮崎を襲った。

宮崎県内の鶏舎は「開放型」が多い?

   鶏の感染が鹿児島や愛知県では1例にとどまっているのに対し、宮崎の感染例は多い。それはなぜだろうか。

   鳥インフルエンザはそもそも、鶏やアヒルなどの家禽(かきん)類の病気で、渡り鳥のカモ類が運んで感染を広げるとみられている。鶏舎の鶏に感染するルートは、既に感染した野鳥などのふんをつけたネズミなどが媒介したり、飲み水などを通じた可能性があると言われている。このため、「窓のない鶏舎で野鳥が入れないようにしたり、防鳥ネットをしっかり張り、人が出入りする時の消毒も徹底すれば、大きな感染拡大は防げる」と専門家は指摘する。

   宮崎の場合はどうだったか。最初に感染が確認された鶏舎は窓がある「開放型」だったという。「関東などでは『閉鎖型』の鶏舎が多いが、宮崎県内の鶏舎は『開放型』が多い」といわれる。

   また、2月4日に農林水産省の疫学調査チームが公表した同県川南町などの現地調査の結果によると、「鶏舎にはネズミが出入りできるすき間があった」「鶏の飲み水は未消毒のわき水で、付近の川などには例年より多くのカモ類がいた」などの事実が発覚、防疫態勢の不備が浮かび上がった。

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