2024年 5月 7日 (火)

「子ども向け新聞」市場へ殴り込み 読売新聞の狙いと勝算

広告面でも「おいしい業界」

   部数だけでなく、広告面でも期待感があるようだ。新聞業界の内部事情にも詳しいある男性ジャーナリストは、「子ども向け新聞は、広告の入りが良くておいしい業界」と話す。読者が「小学生とその保護者世代」とはっきりしているため、広告主が広告を出しやすいのだという。

   読売は週刊で、毎日と朝日は日刊という違いはあるものの、毎日と朝日が分け合っていた市場に読売が参入することで、先行2社に影響が出るのは間違いなさそうだ。

   読売新聞に、「読売KODOMO新聞」の創刊号部数などについて質問した。

   読売新聞東京本社広報部によると、創刊号部数と目標部数については「先行する他社の同種媒体の部数になるべく早く追いつきたいと考えていますが、具体的な部数についてはお答えを差し控えます」とのことだった。

   また、創刊の手応えについては「子どもの教育に対する保護者の皆様の関心の高さを実感しております」とした。創刊の狙いについては

「既存の子ども新聞にはない大胆なレイアウトとユニークな企画を取り入れ、子どもたちの関心に応えつつ、その成長と能力を育む『おもしろくて、ためになる』新聞を目指してまいります。これからの子どもの教育にとって、一番大事になるであろう基礎学力が、楽しく、おもしろく、そして自然に身につくような、様々な工夫が凝らされています」

と回答した。

   都内のある読売新聞の販売店に3月3日昼、「読売KODOMO新聞」を1部欲しいと電話してみると、用意した部数はすべて注文がきて手元には1部も残っていない、とのことだった。千葉県内のある販売店は、店のサイトで3月2日、「申込殺到中」と紹介していた。

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