日本の検査法は遅れている
カプアさんは「野鳥の感染には有効な対策がなく、発生状況からも日本の現状は既にワクチンが必要なレベルに達していると思う」と述べた。日本ではウイルス検査に数日間を要するため、一定距離内の農場の卵や鶏が出荷制限されているとの説明に「世界中で使われている検査法・リアルタイムPCR法は数時間以内に確実に判定できる」と、日本の検査の遅れについても示唆した。
日本鶏卵生産者協会はこうした最新知見をもとに、農林水産省に「国際基準に合った対応をしてほしい」と要請し続けることにしている。
(医療ジャーナリスト・田辺功)