2018年 5月 21日 (月)

雑誌や本の発行ピンチ インクも「紙」も品不足

印刷

印刷インキ工業連合会は「非常事態」宣言

   用紙の保管の問題もある。印刷用紙は通常、製紙メーカーから代理店、卸業者を経由して印刷会社に納入される。代理店や卸業者が大きなロットで受注していったん倉庫に保管した後、各印刷会社に対して紙の種類やサイズ、枚数などのニーズに対応する。都内近郊の場合、倉庫は江東区の有明に集まっているようだが、今回の地震で倉庫の周辺が液状化に見舞われた。先述の印刷会社によれば、倉庫の中に積んであった在庫用の紙の束が地震で崩れ落ちたため、手作業で使えるかどうかを判別している最中だという。

   さらに深刻なのが、液状化で倉庫周辺の道路事情が悪化したことだ。「今後、何十トンもの荷物を積んだトラックが通れるかどうか不明です」と印刷会社は明かす。

   主要紙や週刊誌をはじめとした大部数の出版物の場合、今回のような不測の事態を見越して事前に相当量の用紙を備蓄しているケースが多く、発行に問題はなさそうだ。広告チラシやポスターなどの印刷物は、現時点では広告そのものが「自粛ムード」のためか発注自体が少ないようで、紙不足には陥っていない。だが需要が復活した場合、工場の生産体制や流通網の整備、倉庫の確保といった点が改善されない場合、品薄や値上げが現実化するかもしれない。

   紙だけでなく、実はインクもピンチだ。主要な生産工場が多数被災。印刷インキ工業連合会は、新聞をはじめとした印刷の主要原料が入手困難な「非常事態」との声明をウェブ上で発表している。現在抱えているインクの在庫が尽きたら「印刷不能」に陥る新聞社もあるようで、海外製品で代替できるインクがあるかを探すところも出てきた。

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