2018年 7月 20日 (金)

次世代Wiiはどこまで進化するのか スマフォ、タブレット端末との競争激化

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   任天堂が据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」の次世代機を2012年に発売すると発表した。しかし、任天堂の公式発表は「2011年6月7日から米ロサンゼルスで開催されるビデオゲーム展示会『E3ショー』に体験いただける状態で出展し、その際に具体的な仕様について公表する」などとアナウンスしただけ。

   にもかかわらず、Wiiの次世代機発売をめぐっては、米ウォールストリートジャーナルなど海外メディアが相次ぎ速報し、海外でもファンの関心が高いことを裏付けた。

次世代のWiiは社運を賭けたモデル

   任天堂が主力とするゲーム専用機には、スマートフォンやタブレット端末など新たなライバルが登場している。任天堂にとって次世代のWiiは社運を賭けたモデルとなるのは間違いない。

   Wiiは2006年の発売以来、2011年3月末までに8601万台を売り上げるヒット商品となったが、近年はスマートフォンなどの携帯端末で手軽にゲームが楽しめるようになり、Wiiの苦戦が続いていた。2010年度のWiiの販売台数は当初目標の1800万台に届かず、1508万台にとどまった。岩田聡社長は会見で「Wiiで驚いてもらうのに苦労を感じるようになった」とモデルチェンジの必要性を認めたうえで、「新しい商品で驚いていただくよう、新しい提案をしたい」と力を込めた。

   米ウォールストリートジャーナルは「任天堂は減益のためWiiの後継機を計画した」との見出しで速報した。これは任天堂が2011年3月期連結決算の発表に合わせて、Wiiの次世代機を発売すると発表したためだ。同決算は売上高が前期比29.3%減の1兆143億円、最終利益が同66.1%減の776億円となり、2期連続の減収減益だった。主力の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」シリーズの販売台数が同35.4%減の1752万台、Wiiも同26.6%減の1508万台と振るわなかったのが主因だ。任天堂はWiiなどの投入で、2007年3月期から3期連続で増収増益を更新するなど絶好調だったが、ここ2年は苦戦が続いていた。

「任天堂は減益を受け、新型Wiiを発売する」

   ウォールストリートジャーナルは「人間の動きを感知するWiiは2006年のデビュー当時は社会現象となり、同業のソニーのプレイステーション3やマイクロソフトのXbox360より多く売れた。しかし、この2年の販売は鈍化した」と報じた。その理由として「昨年、ソニーとマイクロソフトは操作ボタンの代わりに、プレーヤーの体の動きを感知するアクセサリーを発表した」と、ライバルの猛追を挙げた。さらに「手軽で安価にゲームを楽しめる携帯電話やネット接続が、伝統的なゲーム会社の顧客を奪っている」とし、「任天堂は商品のラインナップを変えようとしている」と論じた。

   ロイター通信も「任天堂は減益を受け、新型Wiiを発売する」との速報を大阪発で世界に発信した。「任天堂は3D(三次元)画像の新型携帯ゲーム機(ニンテンドー3DS)を鳴り物入りで発売したものの、日本での販売は大震災で暗雲が垂れこめている」「2006年には存在しなかったスマートフォンやアップルを含むタブレット端末と任天堂は戦わなくてはならなくなった」などと苦戦ぶりを伝え、次世代機の開発を急ぐ理由と結論づけている。

   果たして新型のWiiがスマートフォンやタブレット端末と戦い、再びゲームファンの心をつかめるか。6月のE3ショーに登場するプロトタイプモデルの進化が注目される。

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