「尾木ママ」として知られる教育評論家の尾木直樹さんが、自分の意図とは違う形でコメントが放送されたことに「編集権の濫用」だと憤っている。尾木さんは正式にテレビ局側に抗議し、テレビ局側は正式に謝罪したという。尾木さんが問題視したのは、2011年5月19日に放送されたワイドショー「情報ライブミヤネ屋」(読売テレビ)。橋下徹大阪府知事が、入学式や卒業式での国歌斉唱を拒否する教職員について「絶対辞めさせる」などと述べたことについて取り上げた中で、「尾木直樹が橋下政策に物申す」と題して、「有無を言わさず、従わない者は処分しようというのは、時代錯誤だと思う」などとする電話コメントを放送した。「編集権の濫用は迷惑」ところが、尾木さんが同日夕方に「ひどい!ミヤネヤ」と題して更新したブログによると、「私が強調したのは君が代問題ではなく大震災から復興最中日本がこころ一つ力繋いで頑張っている最中時期が違う違和感ある強調したものですオンエア部分はアナウンサー?のこだわりに過ぎません」と、コメントは発言の趣旨とは違う文脈で放送されたものだと強調。さらに、「電話コメントいいことに編集権の濫用は迷惑視聴者に誤解与えかねません私は番組に強く抗議申し入れます」と、怒りをあらわにしている。ただし、翌5月20日付けのブログでは、「取材や私のコメントを全部文字化して慎重に検討した結果私の意図とは大きくズレる部分のみ使用私だけでなく視聴者にもあおる結果になり申し訳なく思うとのこと」と、すでに読売テレビ側から正式に謝罪があったという。今後の対応については、「今後はこのようなことにならないよう丁寧な対応と番組づくり約束されています 私としてはその決意を見守っていくことにしました私たち視聴者もメディアリテラシーに磨きかけないとテレビ文化育てること出来ません」と、今後の番組内容を注視したい考えだ。
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