2024年 4月 25日 (木)

2週間前に「菅総理罵倒」 浜田政務官のウソと無節操

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   菅直人首相が、自民党から「一本釣り」して浜田和幸参院議員を総務政務官に起用したことをめぐり、自民党が激怒している。怒りは、突然離党を表明した浜田氏にも向けられている。つい数日前まで、ブログで菅首相を罵倒する文章を書き連ねていた上、実際に起用される数時間前まで、自民党幹部に「離党するつもりは毛頭ない」と話していたからだ。

   自民党の参院幹部にとって、今回の一本釣りは「寝耳に水」だったようだ。その様子は、2011年6月27日の幹部のツイートからもうかがえる。

全員の前で「離党するつもり一切ない」

世耕弘成参院議員がツイッターで公開した浜田氏の離党届。世耕氏は「こんなもの受理できませんね」と怒り心頭だ
世耕弘成参院議員がツイッターで公開した浜田氏の離党届。世耕氏は「こんなもの受理できませんね」と怒り心頭だ

   山本一太参院政審会長は13時33分、

「参院幹事長室で、浜田和幸参院議員を囲んで話をした。幹事長、国対委員長、幹事長代理もいた。浜田氏は、全員の前で『自分は離党するつもりは一切ない!』と断言した」

   その1分前の13時32分には、世耕弘成参院幹事長代理が

「浜田氏は『離党するつもりは毛頭ない!』と明言」

とツイートしている。2人がほぼ同じタイミングで同じ内容をツイートしたということは、浜田氏は、この時点では離党の意思を明確に否定していたと言えそうだ。

   確かに、浜田氏のブログの内容からすると、「政権入り」するとは、にわかには考えにくい。例えば、わずか2週間前の6月14日には「菅総理の余命カウントダウン」と題して、

「菅総理の頼りない棒読み答弁」
「内閣不信任案が否決されたことで、自らの政治生命が長らえたと無邪気に思い込んでいる総理」
「厚顔無恥の菅総理」

と、必ずしも上品とは言えない表現で菅首相を批判している。

   このような状況での離党表明に、前出の自民幹部は激怒。

   世耕氏は、19時33分には、

「我々にウソをついたということです」

とツイートしたのに続いて、19時47分には、離党届の写真付きで

「浜田氏の離党届。秘書が幹事長室職員に届けただけ。サインもなし。説明もなし。こんなもの受理できませんね」

   と怒りをあらわにしている。確かに、自分の名前の横には捺印されているものの、離党届の本文には、ワープロで

「私こと浜田和幸は、一身上の都合により、自由民主党を離党いたします」

と書かれているだけだ。非常識だとの批判もあがりそうだ。

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