2024年 5月 5日 (日)

女性教師が警官に母乳「噴射」 「普段絶対しないこと」で逮捕

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   アメリカで女性教師(30)が警官に母乳を浴びせて逮捕されたことが報じられ、ネット上で話題になっている。日本でも、こんなことをすれば、犯罪になってしまうのか。

   このステファニー・ロビネット容疑者は、金髪の白人女性で、ややふっくらとしているものの、巨乳のようだ。

出席した結婚式場で酒に酔って夫と口論

米マスコミでも関心を呼んだ
米マスコミでも関心を呼んだ

   その巨乳が、授乳ではなく攻撃に使われる珍事が、米デラウェア州で2011年6月25日未明にあった。

   米新聞各紙によると、オハイオ州在住のロビネット容疑者は、出席した結婚式場で酒に酔って、一緒にいた夫と口論になった。そのうち、床に寝てしまい、車イスで駐車場まで連れて行かれたが、その途中で夫をいきなり2発殴った。その結果、保安官事務所に通報されて、保安官代理らが駆けつけた。しかし、ロビネット容疑者は、そのまま自分の車の中に立てこもってしまった。

   保安官代理が車から降りるよう説得すると、罵声を浴びせ、「赤ちゃんを母乳で育てているのよ」とわめいた。そして、いきなりドレスをまくって、右胸を露わにし、母乳を保安官代理に浴びせかけたというのだ。

   ロビネット容疑者は結局、保安官代理らに車から引きずり出され、DVや公務執行妨害などの疑いで逮捕された。ロイター通信の28日付記事によると、保安官は「これはアルコールによって、人がいかに普段絶対にしないことをするかという最たる例だ」と語った。

   DVなどが裁判所に認定されれば、最大で180日の懲役と8万円ほどの罰金になる。もしそうなら教師免許を失うことになるだけに、ロビネット容疑者は、罪はないと法廷で訴えた。そして、夫と接触しないことと精神鑑定を受けることを誓約したうえで、釈放された。

「日本なら、警察に保護されるだけ」

   とはいえ、今後の捜査次第で、警官らへの体液による暴行が認定される可能性があるそうだ。その場合、ロビネット容疑者は、デラウェア州法上、最大で1年の懲役と20万円ほどの罰金になるというから、ピンチは続いているらしい。

   母乳を警官に噴射するというケースは、欧米では時々報じられている。

   イギリスで、靴を万引きした18歳女性が逮捕した警官に母乳を浴びせたことが2007年4月に報道され、日本でもネット上で話題になった。また、10年3月には、米ケンタッキー州で31歳女性が公共の場所で泥酔して逮捕された後に、拘置所で制服に着替えさせようとした女性警官の顔に母乳を浴びせて暴行罪に問われている。

   日本で、警官に母乳を浴びせたら、何かの罪に問われるのだろうか。

   板倉宏日大名誉教授(刑法)は、こう言う。

「暴行の可能性はあるかもしれませんが、けがはしないわけですし、問題にならないのではないでしょうか。公務執行妨害とも断言できませんし、公然わいせつなどにもならないはずです。ですから、それだけでは逮捕されることはないと思います。事件にならないでしょうから、日本では聞いたことがありません。母乳を浴びせても、一晩頭を冷やすようにと、警察に保護されるだけだと思いますね」
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