格安ブライダルプランが人気 「費用はご祝儀の範囲内で」

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   「ファスト婚」「スマ婚」などと銘打ち、通常より大幅に安い価格を打ち出したブライダルプランが人気を呼んでいる。

   厳しい経済環境に加え、「車離れ」に象徴されるような若者の価値観の変化が背景にあるとみられ、低価格婚ブームは今後、じわじわと広がりそうだ。

好きな会場で持ち込みも自由

   インターネット上で飲食店情報を提供する「ぐるなび」は2011年6月、形式ばらずに親しい親族や友人だけを招く「お披露目会ウエディング」の提供を始めた。食事代として1人5000円からという格安の挙式披露宴ができる。利用者はレストランやボウリング場、ダーツバーなど好きな会場を選び、ドレスやケーキの持ち込みも自由という手軽さだ。

   第1段として、7月末に東京・隅田川を巡る屋形船を会場に式が開かれた。式を挙げた新郎新婦は資金不足から結婚式をあきらめていたが、「手軽に低料金で式を挙げられる」として、このプランを利用することを決めたという。

   従来の結婚式は、挙式、披露宴と合わせ平均300万円は下らないとされる。しかし、頭金一律16万8000円で挙式と披露宴を催すサービスを始めた企業もある。2次会幹事代行業、メイションの「スマ婚」だ。スマートな結婚式の略らしい。一昨年春に大阪、名古屋でスタートしたところ大好評で、昨年からは東京でもサービスを開始した。

   ウェブ企画製作会社、ユニクエスト・オンラインの手軽なブライダルプラン「ファスト婚」もメイションと並ぶレベルの低価格婚を提供している。いずれも、自前の式場は持たず、各式場に格安のプランを提示してもらい、価格競争を促す仕組みだ。予約が少ない平日に限るという条件などがつくが、食事会などのオプションをつけても、通常の式と比べて半額から数分の1の値段に抑えることができる。「費用はすべてご祝儀でまかなえる」とも言われる。

手作り感などの工夫が必要

   若者の低価格婚が広がる理由としては、まず経済的な問題が大きい。国税庁の調査によれば、1990年代後半以降、若者世代の平均給与は下落。この10年間で20代の平均給与は年間約30万円、30代前半では約60万円も下がった。

   若者の価値観も大きく変わってきている。「車より携帯電話の方が大切」という若者は増えており、「数百万円の結婚式費用に価値を見いださない若者は多い」との見方は強い。

   実際、挙式も披露宴もしないカップルは増えており、全体の3割を超えるとの調査結果もある。ただ「食事会ぐらいはしたい」「親戚へのお披露目は必要」との思いが根強くあるのも事実。ただ「低価格だけで若者をひきつけるのは無理。式に手作り感をもたらすなど、若者の個性をくすぐるような工夫が必要」(関係者)との指摘もある。

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