2024年 4月 19日 (金)

アイデアさえ良ければ稼げる 「売れっ子アプリ開発者」の内側
(連載「スマートフォン革命」第3回)

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

企業による「アプリ内課金」モデルが増加

AppBankの宮下泰明氏
AppBankの宮下泰明氏

   iPhoneアプリのレビューを行う「AppBank」の宮下泰明氏は、最近の傾向として、アプリ開発で事業が成り立つ会社が増えてきた点を挙げる。例えばソーシャルゲームのように、無料アプリを提供したうえでアプリ内課金をするモデルが増えたという。企業が広告宣伝費を使って無料アプリのダウンロード数を伸ばし、アプリ内でアイテム購入などの課金で収益が見込めると分かったことも手伝って、市場規模は従来の2~3倍程度は伸びているのではないかと見る。

   一方、有料アプリのダウンロード数は伸び悩んでおり、個人開発者の数も減少傾向ではないかと見る。ただし、渋谷さんのような「定番アプリ」で人気が定着した人の場合、継続的に売れているとも説明する。また広告を入れた無料アプリでも20Yさんのように成功しているケースもあり、「残るものは残る」(宮下氏)というのが実情だ。今後はさらに、「占いアプリ」のように女性ユーザーに向けた商品も重要になってくると指摘する。

   繁忙時は、早朝から夜遅くまで制作に没頭することもあるという2人だが、個人アプリ開発者としての生活のリズムは既にできているようだ。「将来的には海外も視野に入れたい」と20Yさんは意気込む。一方の渋谷さんは当初「小遣い稼ぎ程度かな」と思っていたのが、今では「これで食べていける」との手ごたえをつかんでいる様子だ。

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