2024年 4月 29日 (月)

「うるう日」結婚、今年は不発 「休日」「大安」が重ならず

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   2012年は「うるう年」。4年に1度しか来ない「2月29日」を特別な日にしようと、この日に婚姻届を出したとの報告がインターネット上では複数見られた。

   過去には2月29日の「うるう日」が日曜、大安と重なって結婚式が普段より多かったこともあったが、今年は平日で、挙式が増えるほどには至らなかったようだ。

式場やホテル「普段の平日と変わらなかった」

結婚式も「4年に1度」しか行えない日(写真はイメージ)
結婚式も「4年に1度」しか行えない日(写真はイメージ)

   ブログやツイッターを見ると、「2月29日は、家内の誕生日&私達夫婦の結婚記念日」「4年に1回しか来ない本当の結婚記念日だったりします」「2月29日は4年に一度の親の結婚記念日」との投稿が並ぶ。2012年2月29日にも、「うるう年婚を致しました」というブログを書いた人がいた。

   東京都内に住む男性は、今年のうるう日に結婚したひとりだ。この日を選んだ理由について、「新婚気分が4年続くからです」と打ち明ける。自分たちの記念日が暦の上でも特殊な日であれば忘れにくく、また「お祝いが4年に一度ですむ」のもメリットと感じている。

   ただし2月29日が結婚ラッシュになったかといえば、必ずしもそうは言えない。先述の男性は東京・足立区役所に婚姻届を提出したが、その時の様子を「同じ時間帯にもう1組が出していましたが、区役所はすいていました」と明かした。

   人口約68万人を抱える東京・江戸川区に問い合わせると、この日に婚姻届を提出したカップルは「平日の平均よりは多いが目立ったほどではなく、むしろ通常の大安の方が数は上回る」と説明した。バレンタインデーのような「特異日」になると一気に増えるそうだが、うるう日はそこまで人気が広がっていなかったといえよう。

   婚礼となると、平日だったうえ大安や友引でなかったことも重なり、いまひとつ盛り上がりにかけたようだ。都内の結婚式場に聞くと、「普段の平日と様子は変わらなかった」という。前日の28日が友引だったため、比較すると29日の方がかえって少なかった。横浜市にあるホテルでも事情は同じで、「うるう日だからといって、結婚式、披露宴が多いわけではありませんでした」と話した。

2004年のうるう日は日曜、大安の組み合わせ

   とはいえ、過去にはうるう日の婚礼が増えた年もあった。

   2004年の場合は2月29日が日曜日、しかも大安と絶好の組み合わせとなった。2004年3月1日の北國新聞は、石川県金沢市で結婚式を挙げたカップルを取り上げ、「(2月29日が)ユニークさを求める現代の若者たちにとっては、人生最良の日に華を添える格好の材料になったようだ」と報じた。

   金沢のホテルの中には、うるう日の結婚式をアピールしようと、サービス価格を打ち出したところもあったという。2000年は、うるう年がミレニアムと重なるのが400年に1度ということもあり、「記念に」と2月29日を選んだ人たちもいた。

   歌舞伎役者で人間国宝の中村富十郎さん(故人)は、1996年2月29日に結婚披露宴を開いた。当時66歳の富十郎さんと結婚した夫人とは33歳差で、「年の差婚」が話題となった。その後、夫妻は2人の子宝に恵まれた。

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