2024年 4月 28日 (日)

朝日新聞、巨人の「新人高額契約金」を報じる ニュースソースは「あの人」か?

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「アマの朝日」vs「プロの読売」の戦い

   第三者から見ると、これは「朝読戦争」の勃発かもしれない。朝日がケンカを仕掛けたこの問題は今後、どんな展開になるのか。たとえば「出入り禁止」がある。読売は巨人戦取材で朝日にIDを出さない、朝日も毎日新聞と協力関係にある選抜高校野球のIDを出さないというふうに。

   両者が本当に対立するならば、朝日はプロ野球の報道をしない、あるいは巨人戦だけは紙面に載せない、などの手段に出るべきである。読売は朝日の牙城である高校野球の甲子園大会を掲載しない対抗手段を取ればいい。両者の覚悟のほどが見たい。

   明治末期、野球が大学生を中心に全国に広まったころ、東京朝日は「野球害毒論」をぶち上げたことがある。だが大阪朝日は、大正に入り、今の夏の甲子園の前身をスタートさせ、また読売は戦前からプロ野球に力を注いで発行部数を伸ばした。以来、「アマの朝日」「プロの読売」の構図は依然としてある。

   このようなトラブルの元凶はプロ野球の「ええカッコしい」の姿勢にある。契約内容を明らかにし、堂々と「プロが高額の金を出して何が悪い」と言えばいい。それなのに世間体を気にして表向きは清純を装い、裏では金まみれなことをするから後で言い訳ができなくなる。

   選手は提示された金額を見てサインをしただけである。契約金を分割して年俸に上乗せして支払う方法は「ぶっ込み」といって30年も前から行われている、と聞いている。朝日の野球担当記者も知っているだろうに。(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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