2024年 4月 16日 (火)

「正田美智子さんという方は覚えておられますか」 皇太子さまにささやいた東宮侍従
元「お妃選び班記者」が推理する「テニスコートの恋」の「真相」(2)

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まだ「気にはなっている」くらい

   また、一般にイメージが広がっているように、このときにお2人が恋に落ちた、というわけでもありません。

   なぜぼくがそう考えるのか。

   まず、皇太子さまが美智子さんと2回目に一緒にテニスをするのは、「軽井沢での初テニス」と同じ年の10月27日、東京・調布でのことです。皇太子さまが学友を通じて美智子さんをお誘いするのですが、8月の初テニスから2か月以上も間が空いているのは、恋に落ちたにしては、時間が長く空きすぎだと思います。「気にはなっている」というくらいだったのでしょう。

   さらに、皇太子さまがこの「2回目テニスへのお誘い」をする直前には、黒木侍従が皇太子さまに「8月にテニスをした正田美智子さんという方は覚えておられますか」と、10月の調布テニスへお誘いするよう水を向けたとみられます。

   皇太子さまが8月の軽井沢テニスの後、学友に美智子さんのことを「すごく(テニスが)強い女性だ」と言ったことを黒木侍従は、学友を通じて知っていて、皇太子さまが美智子さんのことを「気にはなっている」のを確認していました。黒木侍従は、皇太子さまの学友とは常に連絡を取っていたのです。


<編集部注:佐伯さんが当時のことを語る際、「民間」時代の美智子さまのことは「美智子さん」と表現しています>


<佐伯晋さんプロフィール>

1931年、東京生まれ。一橋大学経済学部卒。1953年、朝日新聞社入社、社会部員、社会部長などを経て、同社取締役(電波・ニューメディア担当)、専務(編集担当)を歴任した。95年の退任後も同社顧問を務め、99年に顧問を退いた。

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