2024年 4月 20日 (土)

東電は原発から「敵前逃亡」しようとした 菅、枝野、海江田の主張はほぼ一致

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「撤退はありませんよ!」に清水元社長「はい、分かりました」

   また、東電が「全面撤退」を否定する根拠のひとつとして挙げているのが、菅氏の国会答弁だ。例えば、

「社長にお出ましをいただいて話を聞きました。そしたら社長は、『いやいや、別に撤退という意味ではないんだ』ということを言われました」(11年4月18日、参院予算委員会)

といったものだ。だが、この点について、菅氏は、

「私から清水社長に対して『撤退はありませんよ!』ということを申し上げた。それに対して、清水社長は『はい、分かりました』と答えた」
「勝俣会長が、『清水社長が「撤退しない」と言った』と言っているが、少なくとも私の前で、(清水氏)自らが言ったことはない」

と反論。当初は東電が全面撤退を申し出たが、菅氏の強い反発で撤回したとの主張を展開した。

   国会事故調では12年6月中に報告をまとめる予定だが、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)が12年2月に発表した報告書では、

「本調査でヒヤリングを実施した多くの官邸関係者が一致して東京電力からの申し出を全面撤退と受け止めていることに照らしても、東京電力の主張を支える十分な根拠があるとは言いがたい」

と結論づけている。

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