2024年 4月 30日 (火)

松坂屋上野店をパルコと共同店舗構想 Jフロント子会社化の狙いは「客層」

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「親子孫3世代が一緒に買い物に出かける先になる」

   TOBが成立すれば、Jフロントはパルコの協力を得て百貨店改革を加速する。Jフロントの実権を握る奥田務会長は以前から、伝統的な百貨店は今後の成長が見込めないという趣旨の発言を繰り返した。実際、全国百貨店売上高は2011年まで15年連続の前年割れで、衰退業種と言われても仕方がない。三越や伊勢丹、高島屋のような大手と違って大丸や松坂屋は規模が小さく、「尻に火がついている」(関係者)。

   Jフロントはこれまでにも改革を進めている。例えば、大丸東京店には「東急ハンズ」をはじめとする多くの専門店を導入したが、これは三越などでは考えられないことだ。そんなJフロントがパルコに期待するのは、若年層への浸透力だ。百貨店になじみのある高齢者でお金は持っている人はそれなりにいるが、買い物先は三越や高島屋を選ぶ人が多い。となれば、店内の一部を若年層に支持されるパルコにして客層の多様化を図るのも一手というわけだ。まず手初めに、大規模な改装を予定している松坂屋上野店を「松坂屋・パルコの共同店舗」とする方針が固まりつつあるという。「親子孫3世代が一緒に買い物に出かける先になる」という新たな戦略でもあり、その行方が注目される。

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