2024年 4月 20日 (土)

60歳以上はDVD毎日1本無料 「TSUTAYA」が必死に団塊の世代狙う理由

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   「TSUTAYA」を展開するレンタルCD・DVD最大手のカルチュア・コンビニエンス・クラブは、団塊世代を中心とするシニア世代の集客増を狙い、60 歳以上はDVDのレンタルを毎日1本無料にするというサービスを始めた。入会金も無料で「1本のみ毎日借りる方も歓迎です」と同社広報は話している。

   60代以上では「レンタルする習慣がない」と答える人が予想以上に多いため、無料サービスをきっかけに「新規参入」させるための大盤振る舞いだそうだ。

60代の35%が「生まれてから一度も利用してない」

   「TSUTAYA」の60歳以上毎日1本無料サービスは2012年7月13日から8月12日までの1ヶ月間、一部の店舗を除き全国で実施される。対象はレンタル開始日から1年以上経過したDVD、ブルーレイ、VHSで、レンタルの利用の手軽さや、「TSUTAYA」 のラインナップの豊富さなどを体験してもらい、新規顧客増につなげたいと考えている。

   「TSUTAYA」がシニアに向けたサービスを拡充するのは、レンタル利用に馴染みの無い人が多いため。キネマ旬報総合研究所が2011年10月に行った「映像メディアユーザー実態調査」によれば、60 代は35%の方が「生まれてから一度もビデオレンタルを利用したことがない」と回答している。これは下の世代に比べ約2倍の多さで、レンタルしない理由は「以前からレンタルする習慣がないから」と約半数の人が答えている。「TSUTAYA」はこの結果を「食わず嫌い」と判断し、それならば一度レンタルを経験してもらおうというわけだ。

   「TSUTAYA」ではこれまでもシニア顧客にアピールするため、1960~90年代のお奨め映画を復刻したり、店まで返却に行くのが大変な人には郵便ポストに返却する「TSUTAYA」郵便返却サービス」を展開したりしている。11年12月には団塊の世代をメーンターゲットにした落ち着きと幅広い品揃えを持たせた「代官山蔦屋書店」を東京・渋谷区にオープンさせている。

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