2024年 5月 3日 (金)

高橋洋一の民主党ウォッチ
「解散」タイミングは財務省主導 10月「IMF・世銀総会」終了後か

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民主・自民・公明VS維新軸の「非・大連立」

   こうした話をすると、政局ではなく政策で競うべきだという意見がでてくる。テレビの解説者もいうが、素人の意見丸出しだ。政局と政策はそれぞれ独立したものではなく、密接に関係しているのだ。

   大阪維新の会では、政策(八策)と基本的なところが同じ国会議員に合流を持ちかけているようだ。道州制、環太平洋経済連携協定(TPP)・民営化、脱原発などがコア政策のようだ。道州制といっても、消費税の地方税化なので、今回のように「3党合意で消費税増税」とは方向が異なり、非「大連立」のシンボルになる。TPP・民営化や脱原発も3党は及び腰だし、これらのコア政策だけで十分に非「大連立」の旗になるだろう。

   非「大連立」が、棲み分け、統一名簿、合流合併・新党のどのような連携形態になるのか現時点ではわからないが、政局と政策が互いに絡み合いながら、「近いうち解散」に向けて政界再編のマグマが蠢いている。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。著書に「さらば財務省!」、「日本は財政危機ではない!」、「恐慌は日本の大チャンス」(いずれも講談社)など。


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