2012年のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった京都大学の山中伸弥教授(50)をめぐり、ツイッターでも「一騒ぎ」があった。山中教授を名乗るアカウントが「ノーベル賞キター」などと絶叫し、アカウントをめぐる「真贋論争」がわき起こった。さらに、受賞決定にともなって京都大学が休講になるというジョークのツイートも真に受ける人も多かったようで、大量にリツイート(引用・転送)された。プロフィールでも「京都大学iPS細胞研究所(CiRA)所長」と名乗る「なりすましツイート」は3万回もリツイートされた山中教授の受賞が発表されたのは、2012年10月8日18時30分(日本時間)頃、それから2時間半が経過した21時12分に、「@YamanakaShinya」というアカウント名の利用者が「ノーベル賞キターーーーーーー!ヽ('∇')ノ」と絶叫した。この利用者のプロフィール欄では「山中伸弥」を名乗っており、肩書きも「京都大学iPS細胞研究所(CiRA)所長」とされていることから、山中教授本人なのではないかという見方が広がり、一気にネット上で拡散した。「受賞記念で10月9日の全授業を休講に」??ただし、このアカウントがツイートするのは、これが3回目。ツイートの回数が少なすぎる上で、それ以前の2回も、「すごい発見をしました。近々ご報告をします」「ツイッター始めました。よろしくお願いします」と、やや不自然だったことから、偽物だという声も出た。だが、結局は3万8000回以上もリツイート、猛烈な勢いでネット上に拡散した。「真贋論争」に決着がついたのは、翌10月9日。山中氏が所長を務めるiPS細胞研究所が、ウェブサイトに「現在、当研究所所長の山中伸弥を語る偽のtwitterアカウントが存在しているようです。山中はtwitterによる情報発信をしておりませんので、ご注意願います」との談話を掲載した。10月8日23時過ぎには、「釣りツイート」も出現した。内容は、「【速報】京都大学、山中教授ノーベル賞受賞記念で10月9日の全授業を休講に」というものだ。実は、ツイートに含まれているURLをクリックすると「嘘」と大きく書かれたページが表示される仕組みで、明らかにジョークだと分かる類のツイートだが、1100回以上もリツイートされている。多くの人が「釣られて」しまったようだ。
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