2019年 1月 20日 (日)

朝日新聞が読書欄で異例の「訂正」 孫崎氏の著書めぐり

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   元外交官で評論家の孫崎享氏の著書「戦後史の正体」(創元社刊)の書評に絡み、朝日新聞が2012年10月21日付朝刊で読書欄としては異例の訂正記事を掲載した。

   「自立への一助にできるか」と題された「戦後史の正体」の書評が掲載されたのは9月30日付け朝刊。ジャーナリストの佐々木俊尚氏が執筆した。 朝日の訂正をそのまま記すと、

9月30日付「売れてる本『戦後史の正体』」の記事で、1段落目の記述に事実誤認がありました。この段落10行分を削除します。

   削除された最初の10行には何が書かれていたのか。約3週間前の朝刊を取り出すと、問題の記事の冒頭はこうなっていた。

「ロッキード事件から郵政民営化、TPPまで、すべては米国の陰謀だったという本。米が気に入らなかった指導者はすべて検察によって摘発され、失脚してきたのだという。著者の元外務省国際情報局長という立派な肩書きも後押ししているのか、たいへん売れている。しかし本書は典型的な陰謀史観でしかない。」

   「典型的な陰謀史観」と断定された孫崎氏は同日以降、

「朝日新聞が『戦後史の正体』の書評を出した。目を疑う位低レベルの書評だ。朝日新聞は『この書評は適切でなかった』とお詫びの文書を掲載すべきだ。」
「朝日新聞へ。『我が社の掲載の水準に達していない書評を掲載し、関係者に迷惑をかけたことを反省する』文を貴紙に掲載したらどうでしょうか。この書評は弁明の余地が全くない。単に見解の差ではない。事実を歪め報じている。」

   などと、自らのツイッターに怒りのツイートを連続して投稿。10月21日付朝刊の「訂正」は孫崎氏から強い抗議を受けて結果と考えられる。同氏は朝日の訂正記事を受けて自らのツイッター上で5万人を超えるフォロワーに対し、

「朝日新聞にこの削除がなされた背景には。本twitterの読者が朝日新聞ないし関係者に問題点を指摘されたことによるところ極めて多大です。ご支援を心より感謝いたします。」

   と記した。

   書評の文言を削除された側の佐々木俊尚氏は22日昼までの段階では、自身のツイッターでこの問題について一切触れてはいない。

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