2024年 4月 20日 (土)

「そのような発言をしたことも、書いたこともありません」 安倍事務所FBに藤原帰一氏が反論

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   自民党の安倍晋三総裁のフェイスブックでは、テレビ番組や新聞記事の内容を「偏向報道」などと舌鋒鋭く批判することが多い。コメント欄も、通常ならば安倍氏に賛同する声がほとんどだ。

   ところが、ここ数日は「大胆に、しかし隙を与えないように」と、諫める声が相次いでいる。フェイスブックでは、東京大学の藤原帰一教授の過去の発言を批判したが、藤原氏は「そのような発言をしたことも、書いたこともありません」と、真っ向から反論しているからだ。

選挙後も週刊朝日の表紙を批判したばかり

   2012年12月16日の衆院選で自民党が大勝し、12月26日に開かれる通常国会で安倍氏が首相に選ばれることが確定的になってからも、フェイスブックではマスコミ批判を続けている。

   例えば、12月20日には、週刊朝日の、09年当時の「民主党革命 日本が変わる」と題した表紙と2012年12月28日号「自民圧勝でも安倍政権の不安」と題した表紙とを比較して、

「安倍叩きを社是とする朝日のわかりやすい偏向報道です」

と批判している。

   このところ議論になっているのは、安倍事務所の秘書が2012年12月22日の16時頃に書き込んだ内容だ。書き込みでは、同日夜に放送されるNHKスペシャル「徹底討論どうする日本 安倍新政権に問う!」を紹介する中で

「我が自民党からは石破茂幹事長が出演予定ですが、他の出演者がスゴイ!『帰国した5名の拉致被害者は直ちに北朝鮮へ帰すべきだ!』という発言で有名な藤原帰一教授。常に安倍晋三を批判し続けもはや精神科医よりも安倍批難(原文ママ)が本職になりつつある香山リカさん。反安倍のクリンナップです」

と、出演しているメンバーのバランスが取れていないことを批判した。だが、批判の根拠となった発言の信憑性について疑問符がつけられたのだ。

コメント欄でも「有る事無い事書いたらあかんって…」

   藤原氏は、ツイッターの利用者から発言について「本当ですか?」と確認を求められ、23日の早朝5時過ぎ、

「そのような発言をしたことも、書いたこともありません」

と反論。また、12月24日午後には、

「私が書いたことも話したこともないことについて、あたかもそうしたかのように判断され、それを公言する方がおいでになることは、残念に思います。しかし、抗議しなければそう言ったも同然になるというお考えには同意できません」

ともツイート。特に安倍事務所に抗議をするつもりはないようだ。

   コメント欄には1000件以上のコメントが寄せられ、NHKの番組の内容を批判する声であふれる一方、

「反日マスコミを糾弾するツールとしてFBは有効です。大胆に、しかし隙を与えないように。秘書さんの言語能力が問われますのでがんばってくださいw」
「有る事無い事書いたらあかんって…」

と、秘書の「やり過ぎ」を指摘する声や、フェイスブックでの発言を訂正すべきだとの声も相次いだ。25日夕時点で、フェイスブックの発言は訂正されていない。

   安倍事務所のフェイスブックは安倍氏本人や秘書によってほぼ毎日更新され、「友達」の数が多いことで知られるが、メディアでは批判の声も散見される。例えば週刊文春12月6日号では、

「フェイスブックで『ネトウヨ』と共闘 『存在の耐えられない軽さ』急加速」

と題した記事を掲載し、

「支持者の集まるフェイスブックは、安倍氏にとっても居心地がいいようで、マスコミ報道への不満を次々にアップしている」
「安倍氏は6年前、周囲を『お友達内閣』と批判されたが、次は究極のお友達とも言える『フェイスブック政権』が誕生しそうだ」

と皮肉っている。

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