人気ボーカロイド・初音ミクとドミノピザのコラボが大好評だ。一部店舗では予想の10倍以上売り上げたという。初音ミクのイラストをあしらった特製の箱が品切れの店舗も出るなど、ドミノピザは「嬉しい悲鳴」を上げている。2013年3月7日、初音ミク公認コラボによるピザ注文アプリ「Domino's Appfeat.初音ミク」を配信開始した。「さすがミクさんパネェっす…」初音ミクとドミノピザのコラボが大好評これを使ってピザを注文すると、5月12日まで、初音ミク仕様の特製ピザボックスに入って届く。特製ボックスはただの箱ではなく、アプリのARカメラを向けると、ドミノ・ピザのクルーが全面プロデュースした「ドミノ・ピザ×初音ミクスペシャル3Dライブ」が楽しめるようになっている。これが「予想以上」の人気を博した。ドミノ・ピザの担当者によると、店舗全体の売れ行きが最初の4日間で、予想の5倍以上に。一部店舗では10倍以上だったこともあるという。さらに、キャンペーン開始から5日目で、一部店舗で箱の品切れが出てしまった。「想定をはるかに超えるご反響をいただき、一時的に在庫切れとなってしまいました」「速攻で大増産モードです・・・(;゜0゜)」―――11日、ドミノピザは公式アカウントでこう公表した。担当者も「現在、1/3程度の店舗でオリジナルボックスが品切れになっている」と認め、「来週の20日頃から再開できるよう準備中です。今回はかなり多めにつくります」と明かす。なお、最初の4日間の注文はミクにちなんだ「39%割」クーポンも配布していて、これも功を奏したと見られる。こうした盛況を受け、ネットでは「さすがミクさんパネェっす…」「これが最近よく耳にる、経済政策『ハツネミクス』ってやつか」などと感心する声があがっている。「ステージライブ」は既存の作品に負けないこだわりドミノ・ピザの担当者によると、とくに反響が大きいのは「ARカメラのステージライブ」だそうで、「クオリティーが高いとご好評をいただいています」。「一番時間かかってますからね、(振り付けに)1か月くらいかかったんじゃないかな」と満足げだ。すでに多数公開されている初音ミクのダンス動画に負けないよう、振り付けにこだわったという。今回のキャンペーンのそもそものきっかけは、初音ミクとのコラボを打診したところ、版権元のクリンプトン・フューチャーメディアから「初音ミクはみんなで創作活動をするためのキャラクターです。まずはドミノさん自身が、ボカロPになってみませんか」と言われたことだ。従業員は12年秋「オリジナルのボカロ曲をつくる」というプロジェクトに挑戦開始、その熱意が届いて実現した。こうした経緯を踏まえ、ネットでは初音ミクだけでなく、立派な「ボカロP」となったドミノピザに対しても、「ドミノピザが思ったより本気出してた」「歌ありダンスありの超ハイクオリティっぷりに絶句…」と賞賛の声が寄せられている。
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