2019年 1月 19日 (土)

スバル、三菱がディーゼルハイブリッド4WD 3月の国際自動車ショーに出品

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   2013年3月はジュネーブ国際モーターショー(3月5~17日、スイス)とニューヨーク国際モーターショー(3月29日~4月7日、米国)が相次ぎ開かれ、日本車の次世代モデルが一般公開された。

   マスコミの注目度はいまひとつのようだが、今年のキーワードは「ディーゼルハイブリッド4WD」だろう。スバル(富士重工業)と三菱自動車から、相次いで次世代を占うコンセプトカーが参考出品された。ニューヨークショーではスバルが今夏に市販する初のハイブリッドカー「スバルXVクロストレックハイブリッド」も出品される。

ガソリンエンジンより効率がいい

スバル「VIZIV CONCEPT」
スバル「VIZIV CONCEPT」

   ディーゼルエンジンのハイブリッドカー(HV)は、スバルが「VIZIV CONCEPT(ヴィジヴコンセプト)」、三菱が「Concept GR-HEV」としてジュネーブショーに出品した。VIZIV CONCEPTは次世代のレガシィなどに採用される技術を満載した野心的なモデル。Concept GR-HEVも次世代のSUVに採用される可能性の高い技術を搭載している。

   技術優先のスバルと三菱が奇しくもディーゼルエンジンの4WDハイブリッドカーを仕上げた点が、近未来のトレンドを象徴している。言うまでもなく、ヨーロッパでは高効率でクリーンなディーゼルエンジンが普及しており、乗用車の6割を占めている。燃費性能だけでなく、分厚い低速トルクで発進性能に優れたディーゼルエンジンをHVに組み合わせれば、ガソリンエンジンのHVを燃費効率や動力性能で上回るのは明らかだ。

   問題はコスト。ガソリンエンジンに比べて複雑なディーゼルエンジンは製造コストが高く、「技術的に開発は可能でも、なかなか市販は難しい」(自動車メーカー関係者)という。世界初のディーゼルHVは仏プジョーが「3008ハイブリッド4」として2011年末に欧州で発売したが、日本はもちろん、ドイツのHVもガソリンエンジンが主流だ。

   高効率でクリーンなディーゼルエンジンは日産、マツダが日本国内で発売しているほか、スバルも欧州で水平対向ディーゼルエンジン搭載のレガシィを発売している。マツダは国内でCX-5、アテンザのディーゼルモデルの売れ行きが好調で、日本のユーザーにも欧州並みにディーゼルが普及する兆しが見えている。

   スバルも三菱も、そんなタイミングを捕らえての参考出品だろう。とりわけVIZIV CONCEPTは、スバルが欧州で市販している2リッター水平対向ディーゼルを高トルク対応型のCVT(リニアトロニック)と組み合わせ、フロントには駆動・発電兼用の1モーター、リヤには駆動専用の2モーターを独立して組み合わせた。しかも、プラグインハイブリッドカーという意欲作だ。

期待される市販化

   スバルによると、都市部など低速域では全輪をモーターで駆動。「ストップ&ゴーを繰り返す領域ではトルクフルで低燃費、静粛性の高い発進、加速を実現する」という。郊外など高速域では「ディーゼルエンジンと高効率リニアトロニックで高い燃費性能を実現する」というが、スバルの場合、単なる燃費重視のHVではないところがセールスポイントだ。

   スバルはVIZIV CONCEPTで、後輪駆動の左右のモーターを自在に制御。前後輪の駆動力もコントロールし、「ステアリングを切った時はリヤの駆動力を増やして、ドライバーの操作に俊敏に反応する特性にし、ステアリングを戻したときはフロントの駆動力を増やし、安定性重視の特性にする」という。さらに「コーナリング時は旋回外側後輪のトルクを増やし、内側は減らす制御を行うことで、クルマに内向きのヨーモーメントを発生させ、極めてクイックかつスムーズなオン・ザ・レール感覚のコーナリングを実現する」という。

   アクセルとステアリングの操作でクルマが敏感に反応するトルクフルかつシャープなコーナリングが期待される。後輪をモーター駆動にするため、プロペラシャフトがなく、低いフロアを実現するなど居住性も高い。このメカニズムをスバルは「リヤ独立モーター駆動タイプシンメトリカルAWD」と命名している。

   プジョー3008ハイブリッド4も、ディーゼルエンジンで前輪を駆動し、後輪をモーターで駆動する4WDだ。HVの場合、前輪をエンジン、後輪をモーターで駆動するのが4WDの定番技術となりつつあるが、それを高効率のディーゼルで、しかも4輪を高度に最適制御するというのがスバルの次世代戦略のようだ。トヨタ自動車がBMWと共同開発するHVもディーゼルエンジンという。コストダウンがネックとなるものの、ディーゼルHVの市販化が期待されている。

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