金利上昇は「投資家が国債の買いを控えている」ため
とはいえ、「金融を緩和すれば、金利は下がる」というのが一般的。金融を緩和すれば、市中に出回るお金が増える。お金が増えれば、お金の価値が相対的に下がり、物価が上がる。それにより、物価上昇目標の2%が達成できる。これが日銀のシナリオだ。
前出のBNPパリバ証券の伊藤篤氏は、「この局面での金利上昇は、簡単に言えばサプライズの影響です。とにかく日銀の国債買い入れ額が大きすぎたので、投資家が価格変動リスクへの不安を募らせ、(国債の)買いを控えている状況にあります」と説明する。