2024年 5月 4日 (土)

「ブラジャー着用で健康被害」の仏調査 医学的根拠には乏しい?

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サイズが合わないと胸の加齢が進みやすい

   下着メーカーは、海外調査結果にあるブラジャーと「胸筋の細胞発達阻害」や「乳がんリスク」との関連をどうとらえているだろうか。業界大手のワコールに電話取材すると、広報担当者は「医学的見地からブラジャーが体にどう影響するか、という点までは詳しく把握しておりません」と回答した。ただ同社の人間科学研究所では、40年以上にわたってブラジャーを利用する女性の体を計測し、科学的な知見を製品に生かしてきたという。

   その結果、自分に合ったサイズのブラジャーを使わないと胸の加齢が進みやすいことが分かったそうだ。加齢により胸の形が変化する順序は誰でも同じで、いったん変化するともとには戻らない。体型変化の進行度は人それぞれだが、サイズに合わないブラジャーを着用し続けると「胸を支えるじん帯が伸びて、バストが下がりやすくなる」というわけだ。

   ブラジャーは一般的に、起床から就寝までの時間帯に着用するのを前提につくられていると担当者は説明する。24時間着用し続けることで健康を害するかとどうかは医学的に立証されていないが、「どうしても睡眠中に着用したいという人のために、専用のブラジャーも開発しています」という。着用時の締め付けが体に影響しないかについては、「やはりサイズが合っているかを踏まえたうえで選んでほしい」と話した。

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