バラエティー番組出演などでも有名なシェフの川越達也さん(40)が、自身の経営するレストランが飲食店評価サイト「食べログ」で悪口を書かれた、としてキレている。川越さんの店で出す飲料水が800円もして高すぎる、という内容だったようだ。川越さんはいい水を出しているからこの値段になるのは当然で、年収300万円、400万円の人が慣れない高級店に行き批判を書くのはおかしいと訴えた。「いい水出してるんだもん」川越達也シェフ(12年11月撮影)川越さんのインタビューが掲載されているのは2013年5月19日付で配信された雑誌「サイゾー」のウエブサイト。「食べログ」のような評価サイトをどう思うかと質問され、「くだらないです」と即答。年収300万円、400万円の人が高級店に行って批判を書き込むこともあるが、そういう人たちには高級店の企業努力や歴史がわからない。以前に自分の店が「水だけで800円も取られた」と非難されたが、「当たり前だよ!いい水出してるんだもん。1000円や1500円取るお店だってありますよ。そういうお店に行ったことがないから『800円取られた』という感覚になるんですよ」と語った。川越さんのイタリアンレストランについて書かれている「食べログ」の投稿をみると、確かに水に関する苦情が2件あった。ある人はサービス料込みで一人8470円のコースを頼み、追加で800円の瓶ビールを注文した。グラスワイン、カクテルは1杯1200円だった。そして、料金を支払うときに仰天したという。水の代金が800円と打ち込まれたからだ。「ぶち切れました。いいんです、別に有料の水でもいいんです。あたしが必要で頼んだなら。何も聞かず、勝手に入れて、結果二人呑まずに、で、800円かい?」この水は食事の後にサーブされたものだという。別の人は、「お水を勧められたら800円とられるのでお断りしようねと望みましたが、気がついたらお水がいれてありました。領収書みたらやはりアクア\800とありました。ここは日本ではなく外国のレストランだと思いましょう」と書いている。どうやら水の値段が高いというだけでなく、勝手に置いていき、料金を取ったということにも腹を立てているようだ。「貧乏人に書き込む資格はないと一蹴するのはどうなのか」今回の川越さんのインタビュー内容についてネットでは、「水で800円も取られたら文句言うわ」「自分がどう感じたか書いてるだけなのに、貧乏人に書き込む資格はないと一蹴するのはどうなのか」「水に800円出すことに何の問題も感じないくらい収入がある人たちが美味しく食べてるところに、勝手に貧乏人の理屈を振りかざして入って来るな、って言われてるんだよ」などといった意見が出ている。しかし、なぜ高級レストランが飲み水の代金を徴収するのか不思議だと考えている人は多い。ファミレスや定食店などは水やお茶が無料で出てくる所が圧倒的に多いからだ。ホテルやレストランのコンサルタントに話を聞いてみると、高いのはそれなりに理由のあることだという見方だった。「いいレストランは安全、安心なおいしい水を提供します。水道水をそのまま使うのではなく、海外から水を輸入したり、水道水をろ過するなどの設備が必要になり、そうしたコストが水の値段として付加されるわけです」またレストランによっては、サービス料を取らない代わりに水の値段にその分を上乗せして高く販売するというところもある、と説明する。
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