2019年 12月 11日 (水)

高橋洋一の自民党ウォッチ
官邸のお役人が「半沢直樹」みたいに上司へ啖呵切れない理由

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   日曜夜のTBSドラマ「半沢直樹」は痛快なドラマだ。サラリーマンであれば、人事がすべてであり上司に倍返しと心の中で思っても、表向きはゴマすりに徹するのは日常茶飯事だ。

   筆者は今でこそ霞が関官僚の反抗者のようにいわれるが、2001年に米国プリンストン大から帰国するまでは、ちょっと変わり者だがいたってノーマルな役人人生を歩んでいた。人事も思い通りだったし、役所の上司に逆らったことなどなかった。

政治任用は「片道切符」

   ただ、ひょんなことから、プリンストン大で米国流学問の世界に惹(ひ)かれ、帰国後に内定していた(それなりによかった)本省課長ポストを振ってしまった。

   その結果、翌年に帰国したときには、国交省課長に出向させられた。民間であれば、ドラマ「半沢直樹」の銀行員のように40歳を過ぎての出向は片道切符である。要するに出向は銀行員でなくなることを意味して、ショックだろう。役人の出向は片道切符ではないものの、コースから外れたのはたしかだ。

   そんな時、小泉政権で竹中平蔵大臣から「ちょっと手伝ってくれないか」との依頼があった。これは事実上政治任用だ。政権の中枢に行くので、仕事は格段に面白くなるが、財務省の人事システムから外に出ることになる。いってみれば、政治任用で格上げになるが、片道切符というわけだ。

   その後、小泉政権と安倍政権の官邸などで働いた。役人として官邸勤務は名誉であり、政治任用でない往復切符なら出身省に凱旋帰省できただろう。ただ、筆者の場合には官邸で終わりで、後は自分で職を探さなければいけない。往復切符なら財務省に戻ってから役人を続けることも出来たし、辞めたとしても天下り斡旋をしてくれただろう。

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