「韓国産ビール」輸入急増 気がつけば10年前の13倍増、シェア7割超

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イオンのPBビールは累計販売本数で5億本を突破

   国内で販売されている韓国産ビールは、「Cass」ブランドなどの「OBビール」と、「HITE」ブランドなどの「HITEjinro」(ハイトジンロ)の2大ビール会社が生産。「88円」の破格で売り出している、流通大手のイオンのPBビール「トップバリュ バーリアル」や、ダイエーが販売する「バーゲンブロー ノイヴェルト」、川商フーズの「プライムドラフト」(いずれも、350ミリリットル缶、第3のビール)などがそれだ。

   このうち、イオンの「バーリアル」は2010年6月発売以来の累計販売本数が5億缶(350ml缶換算)を突破。2013年7月にはホップの配合を変更することで、従来品と比べて泡がしっかりと立ち、長持ちするようにリニューアルするなど、より日本人好みのビールを目指している。

   一方、これまで輸入ビールの代名詞のような存在だった「ミラー」や「バドワイザー」の米国産、「ハイネケン」や「グロールシュ」のオランダは大きく順位を落としている。

   東京税関によると、数量ベースでは2002年にシェア25.9%で1位だった米国が11位に、同3位だったオランダも10位に大きく後退。金額ベースでも米国は1位から7位に、オランダは5位から12位に後退した。

   ただ、米国産やオランダ産の有名銘柄は、国内メーカーがライセンス生産していることもある。

   単価ベースをみると、2012年は伝統的なビール醸造国であるアイルランド産やドイツ産の単価が上昇。「より付加価値の高い商品の輸入が増えている」という。半面、数量シェアを大きく伸ばした韓国やタイの単価は下落しており、「大量生産によるコスト削減の効果が現れている」と指摘する。

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