米アップルの新型スマートフォン「iPhone5s」「iPhone5c」が2013年9月20日に発売された。今回初めてドコモが参入し、au、ソフトバンクの三つ巴の戦いを迎えたわけだが、ドコモが販売台数で他の2社から大きく後れを取っているという。ドコモは2年前から携帯電話の契約者数を大幅に落としていて、その原因の一つが「iPhone」を扱っていないせいだとされてきた。ネットでは「ドコモが爆死。iPhoneないから一人負けとはなんだったの?」などと取り沙汰されている。ドコモの販売実績順位が6位と7位になっているマーケティング会社BCNが13年9月24日に発表した携帯電話の週間売れ筋ランキング(13年9月16日~22日)によれば、ベストテンの9位までが「iPhone」になっていて、1位2位がソフトバンクの「iPhone5s32GB」「同64GB」、3位4位がauの「iPhone516GB」「iPhone5s32GB」、5位はソフトバンクの「iPhone516GB」と続く。ドコモは6位7位に「iPhone5s64GB」「同32GB」で登場する。8位がソフトバンクの「iPhone5s16GB」で9位がauの「iPhone5s64GB」だ。この調査は全国の量販店の実売データを集計している。ネットではこの結果を見て、「だからドコモが一人負けなのはiPhoneの有無が原因ではないと何度言えば分かるのか?」などといった意見が出ていて、「ドコモの地方の店の店員はiPhoneの説明うまくできないからだろ」「iPhone欲しくて他社を選んだ人はすぐにドコモに戻れない。2年くらいかかる」などと分析する人もいる。「勝負はこれから」との見方もBCNに話を聞いてみるとこの携帯電話販売台数のランキングは量販店のデータであり各キャリアショップでの販売台数は含まれていないが、ドコモのスタートダッシュが鈍っているとするならば、他の2社と比べサービスを整える前に販売していることが原因で、ドコモのiPhoneが欲しい人たちは様子見をしているのではないか、と考えている。例えばドコモのiPhoneは、これまでドコモのiモード、spモードで利用していたメールアドレスが13年10月1日まで利用できないし、旧端末からiPhoneへのメールデータの移行は不可となっている。また、ドコモの代名詞ともいえる「おサイフケータイ」が搭載される時期は未定など様々なことがある。ただし今後、こうしたことは整備が進められるため、これからもドコモが競合2社の後塵を拝することになるのかはわからない、としている。アップルの新型「iPhone」の売上自体は絶好調のようで、米アップル社は「iPhone5s」「iPhone5c」を合わせ全世界で、900万台を発売3日間で販売したと発表した。発売3日間実績は「iPhone4S」が400万台、「iPhone5」は500万台だったことから凄まじい勢いで伸ばしていることがわかる。
記事に戻る