2024年 5月 8日 (水)

東京五輪は「買い」だ! 不動産投資信託(REIT)市場が上昇

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実需の思惑が投資家動かす

   6月以降、長期金利は落ち着きを取り戻したものの、リート市場は反転のきっかけをつかめず、おおむね1300台で推移。再び上昇基調に転じた引き金は日本時間9月8日早朝の東京五輪決定だった。市場では「首都圏で選手村や競技施設、道路網整備が7年後に向けて動き出し、そのための資金が流入するなか、賃料などの不動産価格が上昇する」との思惑が一気に広がったのだ。9月19日に発表された7月1日時点の東名阪三大都市圏の基準地価が、アベノミクス効果もあって5年ぶりの上昇となったこともリート上昇を下支えした。

   五輪決定後のリート上昇は、日銀の金融緩和期待に支えられた今年3月までの上昇局面とは違い、「五輪」という実需期待を伴っているのが特徴だ。足元で長期金利が低位安定するなか、投資家が利回りから見た場合により優位なリートにお金が流れ込んでいる可能性もある。

   ただ、不動産アナリストの中には「プチ五輪バブル、のような妙な勢いも感じられる」との指摘も出始めている。7月に三大都市圏の地価が上がったとはいえ、その幅は前年比わずか0.1%。リート上昇が本物かどうかは、もう少し見極める必要があるかもしれない。

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