2024年 4月 17日 (水)

「報道ヘリが伊豆大島の救助活動を邪魔している!」 ネットで拡散された情報はデマだった?

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   台風26号による大雨の影響で18人が死亡した東京・伊豆大島の大島町では、今なお39人の安否が不明で、懸命な捜索が行われている(数字は2013年10月17日12時現在)。

   そんな中、「報道ヘリコプターの騒音で伊豆大島の救助活動が妨げられている」という情報がネット上で拡散された。マスコミ批判の声が巻き起こったが、どうやら「早とちり」による情報拡散だったようだ。

「マスゴミが助かる命の火を消している!」「過熱ぶり何とかならんのか」

   13年10月16日、あるFacebookユーザーが以下の投稿をした。

「伊豆大島の友人より・・・。『サイレントタイム』を実施したくても報道ヘリが飛行しているので実施出来ない。生存者が発見出来たのはすべて、かすかな『助け声』だった。報道の方。その大切さも理解できます。しかし、人命がかかってます。時間との勝負です!」
「大島町役場の総務課●●(実名)さんと連絡がとれ、『サイレントタイム』を15時から17時の間、実施出来るとありがたい(中略)とのこと」

   サイレントタイムとは、建物の崩壊などがあった災害や大事故の現場で、要救助者の発する声や物音を聞くため、取材や作業のための重機の使用を自粛して静かな時間を作ることを指す。

   この投稿を見た人がツイッターで「ヘリコプターを止めてとの要望が出ている」などとツイートしたことで情報は広まっていき、15時過ぎには、伊豆大島の情報を発信するアカウントが

「【拡散希望】伊豆大島救助隊が、救助の為のサイレントタイムを15時から17時で実施したいが旋回する報道ヘリコプター二機のため困難との事。どなたか、報道機関に伝えるか、拡散願います。」

とツイートした。

   これが瞬く間に拡散され、「マスゴミの皆さん、助かる命の火を消しているのはあなた方なんですよ!」「この手の過熱ぶりは何とかならんのか」など報道への批判が多数書き込まれたほか、「朝日新聞に伝えました」「日テレとTBSに電話しました」「スポンサーに抗議しよう」という人も現れた。

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