2022年 10月 5日 (水)

上村愛子4位に終わったカラクリ 「採点基準変更」に負かされた

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ノルディック複合、ジャンプ、フィギュアでも変更が

   上村選手自身、採点基準の変更は理解していた。それでもあえて自分のスタイルを曲げずにメダルをねらいにいったわけだ。試合後「五輪という舞台でいい滑りができてよかった」と満足気なコメントを残したが、ノーミスだった滑りが4位で、明らかに上体がぐらついた選手が銅メダルというのは、ルールとはいえやるせない。

   過去の冬季五輪をひもとくと、日本人選手は他の競技でもルールや採点基準の変更に泣かされてきた。1992年のアルベールビル、94年のリレハンメル両大会で日本が団体金メダルに輝いたノルディック複合では、ジャンプの得点により距離(クロスカントリー)のタイム換算を9点で1分から10点1分に変えるなど、ジャンプの比重を下げた。「ジャンプでタイムを稼いで、距離で粘る」という当時の日本の戦法に歯止めをかけるような改定だった。

   ジャンプでは98年の長野大会で日本が団体「金」を獲得。するとスキーの長さが規制されたのだ。長野までの「身長プラス80センチ」を改めて「身長の146%」に制限、「小柄な日本人に不利な変更」と言われた。

   フィギュアスケートで採点基準が物議をかもしたのは、2010年のバンクーバー大会だ。高難度の技を決めるより全体的な完成度が得点に反映された。男子は4回転ジャンプを成功させたプルシェンコ選手(ロシア)が銀、回避したライサチェク選手(米)が金メダルを獲得。女子はトリプルアクセルを2度も決めた浅田真央選手が、飛ばなかった金姸児選手(韓国)に点数で大きく引き離された。プルシェンコ選手、浅田選手ともジャンプ以外でミスがあったとはいえ、それをカバーするほど大技が評価されなかったのも事実だ。

   こうしたルール変更は「日本たたき」が目的かどうかは分からない。他国でも影響を受けた選手はいるし、例えばジャンプ競技では、五輪の金メダリストが必ず「高身長」だったわけでもない。ただ、日本人選手が五輪やワールドカップといった世界大会で好成績を残した競技で頻繁に見直されているようで、どうしても疑わしく感じてしまう。

   ソチ大会はまだ序盤戦、ルールや採点の「見えない壁」を弾き返して、日本選手の奮闘に期待したい。

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