ソチ五輪で唯一金メダルを獲得したフィギュア男子の羽生結弦(はにゅう・ゆづる)選手(19)が2014年2月25日夕方、自らが所属する全日空(ANA)本社で凱旋報告を行った。直前に行われた日本選手団の会見では神妙な表情で受け答えしていた羽生選手だが、直径40センチの巨大ケーキで出迎えられると一転、「すげー!」と大興奮だった。直径40センチのケーキに金メダルあしらったプレートが乗る特製ケーキを前に顔をほころばせる羽生結弦選手羽生選手はANAと13年7月に所属契約を結び、練習拠点のトロント-日本間の航空券などの提供を受けている。羽生選手と同じく仙台出身の卓球女子・福原愛選手(25)も同社所属だ。羽生選手は、篠辺修社長や社員50人を前に「ANAを背負って、こうやってこうやって今金メダルを持っていることがとても誇らしい」「チャンピオンになったからこそ、チャンピオンにふさわしい人間として日々精進していきたい」と報告。直後にお祝いのケーキが運び込まれると、思わず「すげー!」と声をあげた。ケーキは直径40センチで、ANAの機内食を担当するシェフが用意。生クリームの上にイチゴを載せたオーソドックスなケーキで、その上には金メダルをあしらったプレートを乗せた。ケーキの横には、金箔でデコレーションしたピエール・エルメ特製のマカロンも用意され、羽生選手は「ショートケーキとか、そういうケーキが好きですね。ちょうど、こういう生クリームとイチゴとかゼリーが載った感じが好き。とりあえず、『すごい』という感動の言葉しか出てこないですね~」と大興奮だった。これに先だって行われた日本選手団の会見では、18年の平昌(ピョンチャン)五輪について「自分との闘いがフィギュアスケートの一番大事なところ」「現役を続行したいとは思っているが、2連覇といったことは考えずに目の前のことについて精進したい」と神妙な表情で話していた。
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