2024年 4月 25日 (木)

「メダル噛むな」の竹田恒泰、生放送でボコボコ 西川史子、カンニング竹山、千秋らが口々に…

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   五輪出場選手に対する発言で物議をかもした明治天皇の玄孫で日本オリンピック委員会会長の息子、竹田恒泰さん(38)が2014年2月28日に出演した「ノンストップ!」(フジテレビ系)で共演陣から袋叩きにあってしまった。

   一連の発言の真意を語る竹田氏に対し、お笑い芸人のカンニング竹山さん(42)ら周囲は理解を示さず、竹田さんは終始「孤立無援」状態だった。

再度「しかるべき振る舞いをしてほしい」

   事の発端は、竹田さんが2月8日夜に投稿したツイートだ。ソチ五輪に出場する日本人選手に向けて「メダルは噛むな」と注文をつけた後、選手の振る舞いに対する持論を展開した。その中で「予選落ちしてヘラヘラと『楽しかった』などと語った」過去の五輪出場選手に対し、「あり得ない」と指摘し、選手に国費が使われている以上、日本は選手個人の思い出作りのために五輪へ送り出しているわけではないなどと語った。一連の発言は賛否両論を呼び、竹田さんのツイッターアカウントには批判的なコメントが数多く寄せられた。

   そうした中、竹田さんは「ノンストップ!」の討論コーナーにカンニング竹山さん(42)、西川史子さん(42)、千秋さん(42)、鈴木紗理奈さん(36)らとともに出演。初めに、この前のツイートは「ソチ五輪の開幕前につぶやいたもの」(実際は五輪第2日)だとして、ソチ五輪の特定選手に対する感想ではないと前置きした。続けて、選手たちは個々の気持ちに関係なく「国を背負っちゃっている」存在であるため、しかるべき振る舞いをしてほしいと改めて主張した。

   ところがほかの出演者はこれに納得せず、最初から噛みついた。千秋さんは「スポーツでとにかく頑張れば、それでOKなのでは」と、国を背負って(しまって)いるとはいえ、競技後の発言にまで口を出すことに不満を示した。竹山さんも選手にあれこれ求めるのは負担が大きすぎるとして「メダルをとる、とらないが意義じゃない。オリンピックのもとは『参加することに意義がある』ってことを忘れちゃいけない」と声を荒げた。これに竹田さんが「参加すれば何でもいいなんてことはない」と反論すると、西川さんは「竹田さんが(五輪に)行けるかって話。そういう側の人間(出場選手)に対してそんな言い方するのは不遜だ」と怒りをにじませた。

ネットで議論再燃、「気の毒だ」という同情も

   共演陣との論点の食い違いもあり、「負けた選手に謝罪しろとは一言も言っていない」「ソチに出場した日本のみなさんは立派だった」と度々釈明に追われる竹田さんだったが、その後も議論はヒートアップした。特に竹山さんとの舌戦は盛り上がりをみせた。

   竹山さんが「選手たちは出場するまでにたくさんの努力をしている。勝った負けたはあるけれど、たとえ負けた選手がヘラヘラしても、それがその人の人格かもしれないし、(周囲は)それを責めることはできない」と主張すると、竹田さんは「(努力してきたからこそ)最後の一言でがっかりすることがもったいない。実際に最後の一言に違和感を持っている人も多くいる」と反論した。

   これには、鈴木さんや西川さんが「竹田さんにすごく違和感」と口をそろえた。千秋さんも「私たちは何もしないで、その時(オリンピック)だけを見ている。選手はずっと何年もやってきているわけで、それに対して良い態度をしろっていうのは…」と納得していないようだった。

   さらに竹田さんは「オリンピックはみんなが勝ちに行くから面白い」とした上で、メディアが結果を残せなかった選手にスポットを当てる風潮があると指摘。「勝たなくてもOKという空気を作っている」として問題視した。これに、竹山さんは「(メダルは)結果論だからしょうがない。(浅田)真央ちゃんは1回目失敗したけど、2回目あれだけやった。それを見て我々はいろんなものを学び、良かったなと思う。メダル以上の何かを感じる。真剣にやる姿を見て、何かをもらえばいい」と返した。竹田さんは頷きつつも、五輪の価値は「参加すること」ではなく「選手全員が勝ちに行く」ことだという姿勢は曲げず、結局、最後まで諸々の同意を得ることはできなかった。

   騒動はソチ五輪の閉幕とともに終焉に向かいつつあったのだが、今回の「激論」を機に再燃した。インターネット上では放送中から「言っていることは正しい」「竹田恒泰は正論だし俺は賛同する」と賛同の声から、「負けた選手労ったり称えたらあかんのか??」「勝つためのスポーツならプロでやればいい」といった反論の声まで、さまざまな意見が寄せられた。だが、番組では司会の「バナナマン」設楽統さんを除いて竹田氏の味方がいなかったため、「袋叩きにされて気の毒だった」「イジメの構造をみているようだった」などと同情の声も少なくなかった。

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