2024年 4月 19日 (金)

ゴルフの新しい取り組みが注目集める
家族で楽しむスポーツとして定着させたい!

   バブル景気時代にはゴルフ場の建設ラッシュが起き、接待にも積極的に利用されてきたゴルフが、プレー人口の減少という危機に直面している。日本生産性本部の調査によると2012年時点のゴルフ人口は790万人で、ピークだった1992年の1480万人約半分に落ち込んだ。

   団塊世代が高齢化してゴルフからも引退する「2015年問題」も囁かれ、関連企業はかつてない苦境に立たされているが、その一方でゴルフの裾野を広げるための地道でユニークな活動が注目を集めている。

キーワードは「家族」と「楽しく始める」

ゴルフ場で「親子でゴルフ」を見かける機会は増えるか?
ゴルフ場で「親子でゴルフ」を見かける機会は増える?

   日本でゴルフといえば「お父さんのスポーツ」や、子どもの習い事という印象が強かったが、世代を超えてプレーできるという特徴を生かし、家族で楽しむスポーツとして定着させようとする企業が登場した。経営理念を「家族でゴルフを」と掲げるキッズゴルフ(東京・港区)だ。親と子と孫の3世代が一緒に気軽にプレーする年2回のファミリートーナメントを実施している。「子どもたちは日ごろの成果を見てもらうために真剣に取り組み、保護者は子どもの期待に応えるため子ども以上に真剣に取り組む」という。

   欧米で浸透しているスナッグ・ゴルフを、日本でも普及させようとする活動も盛んだ。スナッグとは「Starting New At Golf(ゴルフを始めるために)」の頭文字を取った造語で、テリー・アントンとウォーリー・アームストロングの2人の米国プロゴルファーによって2001年に考案された。子どもや初心者も簡単にボールを打てるように道具に工夫をこらしてあり、日本では子どもから高齢者まで楽しめる生涯スポーツとして受け入れられつつある。

   また、ゴルフウエアのメーカーは新たなブランドを打ち出し、ラインアップを充実させることで新規層の拡大を狙っている。TSIグルーヴアンドスポーツは「PEARLY GATES」のカジュアルライン「Jack Bunny!! by PEARLY GATES」の展開を始めた。ゴルフを始めたばかりの男性、女性、ジュニアが主なターゲットだ。

   2014年3月からは「ゴルフを楽しく、はじめよう」をスローガンに、お笑いコンビ・ココリコを起用したプロモーションを展開している。ブランドのウェブサイトではココリコ主演のオリジナルドラマが配信中で、20年ぶりに再会した同級生という設定の二人がそれぞれのこどもたちとともに、ゴルフを通じて成長する姿を描いた。1カ月ごとに内容が更新される予定で、同ブランドを扱う「PEARLY GATES THE GREEN GOLF STORE!!」の店頭でも確認できる。

人気ゴルフアパレルも親子連れを狙ったカジュアルラインを投下
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