「アッコにおまかせ!」(TBS系)で出川哲朗さん(50)の愛車が「イタズラ」された。子供に車体を落書きさせたうえ、座席に犬を放った演出に「笑った」との声もあるが、一方で「やりすぎ」などと批判がわいている。同番組は、落合洋司弁護士から無礼な取材態度を批判されたばかり。開き直りにもとれる演出に、ツイッターでは「幼稚園児以下」「パワハラでイジメの構図」などと問題視されている。「出川のバカ。狩野もバカ」と落書き秋には30年目に突入(画像は「アッコにおまかせ!」公式サイト)話題になっているのは、2014年6月8日の「アッコにおまかせ!」お天気コーナーだ。中継先の「赤坂サカス」(東京・港区)から吉田明世アナウンサー(26)がイベント情報を紹介すると、問い合わせ先の電話番号が右側面に書かれた車が登場した。電話番号が1ケタ足りなかったため、吉田アナは末尾に「9」を書き足した。愛車だと気づいた出川さんが「お前はバカか?」「これ、僕のでしょ? リアルに」などと抗議するも、吉田アナは淡々と聞き流す。「人の話を聞けー!」の絶叫もむなしく、ペンを持った子供たちが現れて落書きを開始。カメラが左側面に回り込むと、「出川のバカ。かの(編注:出演者の狩野英孝さん)もバカ」の落書きが大写しにされた。カメラが車内に移ると、運転席と助手席にドッグフードが置かれている。そこへ2匹の犬が放たれて、我が物顔でドッグフードを食い散らかしていく。中継が終わり、画面がスタジオに戻ると、出川さんは顔面蒼白。「雑誌の取材だから(愛車に)乗ってきてくれって言われたんですよ」と説明する出川さんを尻目に、番組はCMに入ってしまった。エンディングにもペンキに染まった車体と、ドッグフードで汚された座席シートが映し出された。司会の和田アキ子さん(64)が「(出川さんが)笑っているかどうか、わからなくなっちゃったよ。大丈夫、大丈夫」「(車を)キレイにしてお返ししますから」と肩を叩きながらフォローしたが、出川さんが「ここのスタッフはバカですから」とおちゃらけて言うと、和田さんは「一番バカは君だ」と容赦なく切り捨て、番組は終了した。今回の「出川イジリ」には、「出川の高そうな車がw」「出川の車がwwwww爆笑www」「出川の車やりたい放題すぎwwww」などとおもしろがる声もある。当の出川さんも「おいしい」と感じているのかもしれないが、多くの視聴者は好意的に見ていないようだ。「不愉快」「そりゃ弁護士も降りるわ」番組への批判の多くは、「いくらなんでもやりすぎ。不愉快だわ」「何が面白いと思ってんだよ幼稚園児以下だな」「パワハラでイジメの構図にしか見えなくて、弱肉強食な感じがした」「そういうキャラだからとかじゃなくて、自分の車でやられたらどう思うか考えろよ」というもの。車へのイタズラを「面白い」とする制作スタッフの気持ちが理解できないのだ。また先日、落合洋司弁護士が「おまかせ」の取材態度に、ツイッターで「実に横着」などと批判したこととからめて、「そりゃ弁護士も降りるわ」「さすがアッコにおまかせ、弁護士にぶちギレされる安定のクオリティ」「落合弁護士のツイートでも明らかになったが、スタッフはどうかしている」と批判する声もある。なお芸人の愛車が「イタズラ」される例は、過去にもあった。1991年のフジテレビ系「テレビ夢列島」(現在の「FNS27時間テレビ」)では、明石家さんまさんの高級外車「レンジローバー」をビートたけしさんが「車庫入れ」と称した乱暴な運転で壁にぶつけ、みるみるうちに無残な姿に代えてしまった。それから数年にわたり、さんまさんの車がイタズラされるのは、番組の恒例行事になった。今回の演出はこれを意識したのかもしれないが、「たけしのときでさえ車にボコボコにされたけど犬の食べ物散乱は流石になかったもんなー」「たけしとかが大昔特番でさんまの車にイタズラする恒例のネタあったけどそれのパクリ以下やん。きたなすぎる」「フジの夢列島でさんまの車をボコボコにしたのと同じ事している。安易にネタをパクらないで、もうちょっとネタを考えられないものだろうか」と、「パクリ」にしても質が悪すぎると批判されている。
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