2019年 4月 21日 (日)

「日中偶発軍事衝突」は起こるのか(8)
今でも「尖閣は中国が実効支配している」 中国ではそう思い込んでいる人も多い
香港フェニックステレビ、リー・ミャオ東京支局長に聞く(上)

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   習近平政権になってメディア規制が厳しくなったせいなのか、日本の官公庁の会見で中国系メディアの記者が質問するのを見る機会はすっかり少なくなった。そんな中で、ひとり気を吐いているのが香港を拠点にする衛星テレビ局のフェニックステレビの東京支局長、リー・ミャオさんだ。

   同局は「中華圏のCNN」とも称される。多くの中国人の指導者層が見ているといわれ、影響力は大きい。2012年に香港の活動家が尖閣諸島に不法上陸した際には、抗議船にフェニックステレビの記者が乗っていたとして批判をあびたことも記憶に新しい。

   中国メディアが連日日本批判を展開する原因は、どこにあるのか。内容に中国政府の意図はどの程度反映されているのか。日中関係にメディアが果たす役割について聞いた。

日本関連ニュースがトップ項目に来ることが非常に多い

香港フェニックステレビのリー・ミャオ東京支局長。東京からの報道は「客観的、中立的になるように心がけている」という
香港フェニックステレビのリー・ミャオ東京支局長。東京からの報道は「客観的、中立的になるように心がけている」という

―― 日中関係は、少なくとも政治については冷え込みが続いています。視聴者の反応は、ここ数年でどう変化していますか。視聴者の日本に対する関心度は高いですか。

リー: おそらく中国にとっても最も重要なのは米国で、その次が日本だと思います。地理的、歴史的には日本が一番近く、中国にとっては無視できません。2010年の漁船衝突事件以前も日本に対する関心は非常に高く、日本のハイテク社会や良い面がクローズアップされることが多かった。漁船衝突事件以降、日本に関する報道はさらに増えていますが、そのほとんどが日本を批判する内容です。ある意味、中国の視聴者が日本に寄せる関心も高くなっていると言えるでしょう。例えば日本国内では集団的自衛権の行使容認をめぐる動きが話題になりましたが、中国の視聴者は日本国民以上に「日本が集団的自衛権をきっかけに軍国主義化するのではないか」といった懸念を持っています。非常に日本の情報にはデリケートになりつつあります。フェニックステレビの場合、日本関連ニュースがトップ項目に来ることが非常に多いです。

―― 視聴者はどんなところに関心を持つのでしょうか。

リー: フェニックステレビの主な視聴者層は中国のエリート層を想定しています。彼らの日本についての関心事は、やはり政治動向や軍事に関する情報です。第二次大戦の歴史もあり、日本の行動に非常に警戒感を持って見ています。若い人たちは、日本の動画や漫画に対する関心も高いですが、東京支局から発信するのは政治に関するニュースがほとんどです。
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