2024年 4月 24日 (水)

人気キャラ「シナモン」をネット急襲 「ゴミ」「死ね」...もはや「いじめ」だ

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   サンリオのキャラクター「シナモン」をご存じだろうか。シナモンロールのようにくるくる巻いたシッポと大きな耳がチャームポイントの子犬の男の子で、2001年のデビュー以来、高い人気を誇っている。

   そんなシナモンが、このところ、ツイッター上で「いじめ被害」に遭っている。実は公式アカウントには連日のように悪ふざけによる暴言が送りつけられているのだ。

  • シナモンを守るシフォン(ツイッターより)
    シナモンを守るシフォン(ツイッターより)
  • シフォンのツイートは5000以上「お気に入り」に登録されるなど反響を呼んだ(画像はツイートのスクリーンショット)
    シフォンのツイートは5000以上「お気に入り」に登録されるなど反響を呼んだ(画像はツイートのスクリーンショット)
  • シナモンを守るシフォン(ツイッターより)
  • シフォンのツイートは5000以上「お気に入り」に登録されるなど反響を呼んだ(画像はツイートのスクリーンショット)

3月ごろから目立つように

   2015年5月のゴールデンウィーク、シナモンは仲間たちとキャンプに出かけた。4日はBBQ(バーベキュー)をしたそうで、ツイートには、キャンプ用ハットをかぶったシナモンがアツアツの食材をお皿に取り分けている写真(イラスト)が添えられていた。なんとも微笑ましい光景なのだが、リプライ(返信)画面を開いてみると、

「なんで肉がウインナーとベーコンしかないんだよ死ね」
「裸に帽子ってどんな性癖してんの」
「お前友達と離れてとかwwwwwwぼっちじゃねーかwwwwww」

といった意地悪なコメントがいくつも並ぶ。

   5月11日の15時。シナモンは「おつかれさま。おやつの時間だよ~」と挨拶した。たったそれだけのつぶやきにもかかわらず、

「こっちは授業中だよ、食中毒で死ね」
「てめえにそんなもんあるわけねえだろ土食って死ね」
「敬語使えや!張り倒すぞ。お前は俺達より目下なんだからな」

などと、たちまち汚い言葉で罵倒されてしまった。

   他のツイートに対するリプライをみても、「一生寝てろゴミ」「逝ってらっしゃい」「首折って死ね」といった暴言が連日のように送り付けられている。

   こうした「暴言リプ」による被害は、人気ツイッターユーザーならばある程度は避けて通れないものかもしれない。他のサンリオキャラクターのツイッターにも、こうしたリプライが全くないわけではない。とはいえ、シナモンに対するものは、他と比べても多いようだ。3月ごろから目立つようになり、だんだんとエスカレートしている。一部ユーザーらに完全に目をつけられてしまったらしい。

「『みんな仲良く』というのがサンリオの願いです」

   執拗な「イジリ」はインターネット上でも注目を集めた。

「シナモンのいじりがひどすぎていたたまれなくなった」
「どれだけ面白くいじめれるかって競ってんのか知らないけど人間的に引く」
「シナモンいじめ見てるといじめの構造がよくわかるなぁ加害者は完全に遊びのつもりだし、いじめを見た連中が『こいつはいじめていいやつなんだ』ってどんどんいじめに荷担してるし」

などと問題視する声が多く、直接シナモンに優しい言葉を投げかけるファンも少なくない。

   すると5月12日、シナモンの友達「シフォン」が異例の行動をとった。

「おはよ!半分しか出たくないシナモンに代わって挨拶に来たわ。シナモンはアタシが守るから、お友達のみんなはそっと見守っててね!」

   写真(イラスト)の中のシフォンは、顔を半分しか見せないシナモンの前にシュッと現れ、両手を横に広げてシナモンを守るようなポーズをとっている。顔つきは勇ましく、覚悟の色がうかがえる。どうやら、心を痛めるファンを安心させるため、行動に出たようだ。

   当のシナモンはこうした状況をどう受け止めているのだろうか。J-CASTニュースがシナモンに尋ねてみると、こんなメッセージを寄せてくれた。

「シナモンだよ。ぼくのツイートを楽しみにしてくれるお友達がイヤな気持ちになっちゃうのが悲しいよ。ぼくは元気だから安心してね!また明日もツイートするから待っててね♪」

   続けてサンリオにも見解を求めたところ、広報・IR室は「『みんな仲良く』というのがサンリオの願いです」と回答した。

   ちなみに5月10日には、毎年恒例の「サンリオキャラクター大賞」の投票がスタートした。2014年度、シナモン(登録名はシナモロール)は5位にランクイン。2015年度も初日速報では3位と発表されており、幸先のいいスタートを切ったようだ。ツイッター上では思わぬバッシング被害を受けているが、この件に対するネットの嫌悪感が応援票につながる可能性もありそうだ。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中