アイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバーで、現在は5人組バンド「INKT」(インク)に所属する田中聖さん(29)と捨てられた子猫を巡る、心温まるエピソードが、ネットで話題となっている。捨て猫をもらってほしい、という女性の依頼に快くOKを出した田中さん。親切な対応に、「優しすぎる」「かっこいい」など賞賛の嵐が巻き起こっている。「普通の芸能人がこんなんしてるん見たことないわ」きっかけは2015年5月18日に投稿された、ある女性のツイートだった。「誰か猫ちゃんもらえる人いますか!すごい手のひらサイズで目も開いてません。私は2匹貰う予定なのであとの2匹もらえる方いませんか???」千葉県我孫子市周辺に捨てられていた4匹の子猫を預かり、ツイッターで飼い主を募集した。添えられた写真の子猫は、まだ目も開き切っておらず、手のひらに収まりそうな小ささだ。ツイートはすぐさま拡散され、多くの人の目に留まる。およそ2時間後には「もしかしたら飼えるかもしれないです!」と希望者が名乗りを上げ、2匹の貰い手が決まった。その1時間半後に田中さんが登場、女性のツイートに「引き取ろうか?笑」とリプライ(返事)を飛ばした。1匹だけ飼いたいって人が現れたら1匹飼う、見つからなかったら2匹とも引き取る、と女性への気遣いも忘れなかった。ツイートの流れを確認する限り、田中さんは1匹を引き取ったようだ。しかし、これ以後、22日15時現在、子猫に関して言及していない。見守っていたひとびとからは、「こうき...優しすぎ...」「優しすぎです。好きです。かっこいいです」など好意的なツイートが寄せられた。田中さんの優しさに心打たれる人は、やはり多かった。一連のやりとりを撮影したキャプチャー写真を添え、「田中聖がイケメンな件について普通の芸能人がこんなんしてるん見たことないわ」とツイートして拡散する人物も現れている。こちらは22日15時現在で8000回以上もリツイート(拡散)されており、大きな注目を集めている。もとは「獣医」志望田中さんは、動物好きとして知られている。14年8月には側溝の中で動けなくなっていた野鳥を見つけて保護。体を拭いたり、お湯を入れたペットボトルで温めたりするなど、献身的に世話をした。その後、「んー...なんか死んじゃったらそれを他の動物が食べてっていう自然の摂理があるからとかそういうのであまり助けたのはよくない事だったみたい...」とツイッターで複雑な心境を吐露したものの、勇気ある行動として素直に賞賛された。自宅でも多くのペットを飼育する。数年前に犬を飼い始めてから年を追うごとに種類が増え、今ではフェレットやうさぎ、猫、熱帯魚など10種類近くの動物を飼育しているとされる。以前は獣医を目指していたようで、14年4月に愛犬・さくらが生命の危機に陥った際は、「なんで獣医の勉強諦めたんだろう」とツイッターで語っていた。
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