2024年 5月 1日 (水)

MERS隔離対象者でありながら、外出、ゴルフ、海外出国... 韓国ではなぜこんな杜撰なケースが頻発するのか

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韓国独自の「自宅隔離」が混乱を招いた?

   厚労省の結核感染症課によると、日本では、自宅隔離という措置は取っていない。それは、発熱などの症状が出なければ、MERS感染の恐れがないからだ。

   行動の制限はせず、検疫所が健康監視をする。それは、14日間にわたって、体温や健康状態を毎日報告してもらうというものだ。

   ただ、もしMERS感染者の咳などによる飛沫を吸う「濃厚接触」があれば、この間は自宅にいてもらうことを依頼する方針だという。

   これに対し、韓国では、感染者への接触が疑われるが、発熱などの症状が出ていない人は、自宅に隔離される。法律に基づく措置なので、違反して警察に連れ戻されるケースが続出している。

   ところが、「濃厚接触」ばかりでなく、感染者と同じ病院にいた人はすべて対象者になるので、その数が膨らんでしまう傾向がある。自宅隔離対象者は、6月16日までに5000人以上にも達しており、警察なども手が回らなくなっている。

   韓国で、感染拡大に歯止めがかからないのは、こうした独自な制度による混乱が招いている側面がありそうだ。

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